多彩な種目で運動楽しむ 市体協が初企画 夢スポチャレンジデー
令和6年5月30日付 7面

陸前高田市体育協会(金野廣悦会長)は29日、住民総参加型スポーツイベント「夢スポチャレンジデー」を開催した。昨年まで5月の最終水曜日に全国で開かれ、同市も参加していたイベント「チャレンジデー」に代わる新企画。多くの市民らが参加し、多彩な種目を体験しながら運動の楽しさを味わった。(阿部仁志)
同日は、ニュースポーツ、グラウンドゴルフ、3B体操、ハワイアンフラ、プールでの水中ウオーキング、バスケットボール、ソフトテニス、ゲートボールなど計17種目を市内外の人が無料体験できる場を用意。
午前9時から午後8時まで、高田町の夢アリーナたかた、スポーツドーム、高田松原運動公園の3施設で体験ブースを開設、または個別のイベントを実施。種目ごとの協会員や専門の指導者らが立ち会った。
夢アリーナたかたのトレーニングルームやランニングコース、プールを無料開放。オンライン上では、施設に足を運べない人でも運動を楽しめるよう、体育協会スタッフが制作したオリジナルのラジオ体操動画を配信した。
各会場では、種目の愛好者や一般の参加者らが運動を通じて和やかに交流。好きな種目や気になる種目を自由に試すことができる空間で、のびのびと体を動かし爽やかな汗を流した。
3B体操を体験した同町の臼井照江さん(50)は「名前だけ知っていて、実際にやったのは初めて。肩や腰がすっきりした。こういうイベントがあると体を動かすきっかけになるので、ぜひこれからも企画してほしい」と話していた。
チャレンジデーは、運動の習慣化やきっかけづくりなどを目的に、平成5年から毎年5月最終水曜日に全国一斉で開かれていたイベント。公益財団法人笹川スポーツ財団(東京都)が手掛け、その日に運動やスポーツを行った住民の参加率を人口規模のほぼ同じ自治体同士で競った。
平成11年から同市も参加し、幅広い世代の市民に親しまれたが、昨年に惜しまれながら終了。市体協が独自の後継イベントを模索し、今回の形になった。
イベントを担当した市体協の佐々木規至事務局次長(45)は「同じ日にいろいろな種目に触れられ、途中参加も可能という、体協の定例教室とはまた違った体験をしていただけたと思う。これから新しい運動やスポーツを始めるいいきっかけになってほしい」と願っていた。