■能登地震被災地支援/みそ100㌔を輪島市へ 小島麹店 愛媛のNPOに寄託
令和6年6月1日付 6面
みそ100㌔を輪島市へ
陸前高田の小島麹店 愛媛のNPOに寄託
陸前高田市気仙町の㈲小島麹店(小島智哉代表取締役)は、今年1月の能登半島地震で被災した石川県輪島市などの復興を願い、支援活動を展開する愛媛県のNPO法人・えひめ311(渡部寛志代表理事)に自社製みそ100㌔分を寄託した。同法人による8日(土)の炊き出し支援で使われる予定。
同法人は、13年前の東日本大震災で愛媛県に避難した人たちで結成し、震災伝承や減災社会の実現を目指す活動を展開。能登半島地震においては、独自のボランティアチームを結成し、被災地の福祉避難所や在宅避難先の住民らを支援する活動を2月から行っている。
同法人メンバーで、小島代表取締役(48)とつながりのある気仙沼市在住の垣下美紀さん(46)が、この活動に参加。以前、同店から寄託された規格外のみそを炊き出しに用いた際、味わった人たちから「また食べたい」と好評だったことから、小島代表取締役に再び協力を呼びかけた。
8日に垣下さんを含む同法人メンバーが輪島市の避難所などを回る。みそは炊き出しで使われるほか、小分けにして被災者らに配る予定という。
垣下さんは「みその提供に快く協力をしていただき感謝。確実に現地に届け、大変な思いをしている人たちに安心も届けたい」と願う。
小島代表取締役は、自社のみそを求められたことを「ありがたい」とし、「誰かのためになる活動に対し、店としてできる範囲でこれからも協力していきたい」と語った。