目指せ!小学生の甲子園 全日本学童軟式野球大会県予選 気仙含む4会場で開幕(別写真あり)
令和6年6月2日付 6面

高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選大会は1日、気仙3市町と釜石市の4球場で開幕した。沿岸南ブロック代表として、大船渡市の猪川、立根、陸前高田市の米崎、高田東Jr、高田の5チームを含む32チームが出場。初日は各会場で1回戦16試合が行われ、選手らが「小学生の甲子園」とも称される全国舞台を目指して全力プレーを見せた。

猪川―米崎の気仙勢対決となった開幕試合。勝利への気持ちがぶつかり合う好ゲームが繰り広げられた
県予選大会は、大船渡市野球協会(伊藤力也会長)が主管し、1、2、8(土)の3日間、大船渡市三陸町綾里の三陸総合運動公園、陸前高田市の楽天イーグルス奇跡の一本松球場、住田町の町運動公園野球場、釜石市の平田公園野球場の4球場で、6イニング制(90分制限)のトーナメント戦を行い、県の頂点を争う。優勝チームが全国大会(8月、東京都)、準優勝チームが東北大会(7月、青森県)の出場権を得る。
初日は、試合開始に先立ち、三陸総合運動公園に全チームが集結して開会式を実施。曇り空が広がり、肌寒さも感じる天候となった中、各チームの選手らが日本マクドナルドのPRキャラクター・ドナルド君とともに入場行進を行い、元気なかけ声を響かせた。
県野球協会の菊池徳男会長は「頂点を目指して頑張るとともに、将来の目標をしっかり持って次のステージも見据えて、精いっぱいのプレーで大会を盛り上げてほしい」とあいさつ。渕上清大船渡市長は「新たな時代へと飛躍する大きな節目になるとともに、皆さんの中から、日本球界を支えるプロ選手が誕生することを願う。お互いの健闘をたたえ合い、交流を深め、思い出深い日になってくれれば」と歓迎の言葉を述べた。
このあと、ドナルド君が「野球楽しんでいこうぜ!」と呼びかけ。選手をはじめ会場全体で「おー!」と声をそろえ、大会に臨む全員の一体感を高めた。
選手宣誓では、立根野球スポ少の菅生然主将(立根小6年)が、日頃から指導する監督、コーチや家族、地域の方々の支えがあって野球に取り組めていると語り、「関わる全ての人への感謝と、野球ができる喜びを胸に刻み、この大会に臨む。予選で戦った全てのチームと、ここに集まった32チームが、岩手県で野球に取り組む仲間たち。先輩たちが積み上げてきた野球の歴史を引き継ぎ、それぞれがベストを尽くして戦い抜く」と力強く誓った。
始球式では、投手を務めるドナルド君が、打席に立つ渕上市長と捕手の小松伸也教育長のもとにボールを投げ込み、大会の開幕を告げた。
同公園の第1試合は、開幕試合にふさわしい猪川―米崎の〝気仙勢対決〟となり、雨が降る中で1点を争う締まったゲームが繰り広げられた。グラウンドには選手の気合の入った声と、全力プレーを後押しする応援団の声援が響き渡り、県舞台らしい活気にあふれた。
大会2日目の2日は4球場で2回戦と準々決勝の計12試合を予定。準決勝と決勝は、8日に三陸総合運動公園で行われる。
気仙勢の結果は後日掲載。