新空間生かし充実を 市とサン・リア 子育て応援で連携協定

▲ 協定書に署名し、子育て支援推進を誓う渕上市長㊧と佐藤理事長

センターや交流広場が整備される2階スペース

 大船渡市と協同組合南三陸ショッピングセンター(佐藤英克理事長)との子育て応援に関する連携協定締結式は6日、同組合が運営する盛町のサン・リアショッピンセンター内で行われた。市は7月、サン・リア内にこども家庭センターや屋内公園機能を有する交流広場の稼働開始を計画している中、相互の取り組みを充実させながら「子育て応援」の推進や、中心市街地でのにぎわい創出を見据える。
 締結式には渕上清市長や佐藤理事長に加え、市とサン・リアの関係者ら約20人が出席。
 協定書への署名後、渕上市長は「官民連携で子育て応援のまちづくりを進める。温かい気づかいや思いやりが、子育てに優しいまちづくりにつながる。明るい雰囲気を生み、社会全体で子育てを応援する雰囲気を醸成するとともに、まちなかへにぎわいを生み出したい」と語った。
 佐藤理事長も「われわれと行政では、商業や子育てのノウハウで、かけ離れていた部分もあると思う。しっかりと話し合いの糸口になる協定。今回の整備は、行政側がより便利にしようとする表れであり、それに応えられるよう頑張りたい」と述べた。
 今回の締結は、社会全体で子どもや子育て世帯を支える「子育て応援」のまちづくりを推進する一環で締結。心身の健やかな成長に加え、子育て世帯が安心して子どもを産み育てられる環境構築を見据える。
 子育て支援では、市がサン・リア内で市こども家庭センターを運営し、各種行政サービスを展開。サン・リア側は子育て施策への助言・参画に加え、各種健診や子育てに関する企画など市が実施する各種取り組みに必要な場所などの提供協力も行う。
 市は交流広場を通じて、子どもの遊び場や子育て世帯の気軽に過ごす機会をつくるとともに、子育て応援イベントを展開。サン・リアも、子育て世帯をメインターゲットにした各種イベント・フェアの開催を計画する。
 また、市側は県や市の子育て応援に関する各種認証制度を紹介するとともに認証店に関する情報発信を強化。サン・リア各店舗では、可能な範囲で子育て世帯に配慮した工夫・改善を進め、全館で子どもや子育て応援を推進することにしている。
 交流広場は、2階の「100円均一ショップ」があったスペースなどで整備が進む。親子らが過ごす交流広場の面積は、約270平方㍍。15種類の遊具と25種類のおもちゃを用意し、靴を脱いで過ごす。内部にある柱や仕切りにはクッションを設けるなど、安全面に配慮する。
 通路の向かい側には、行政機能を担うこども家庭センターを設ける。すでに間仕切り壁などが整備され、内部には事務室や受付窓口カウンター、相談室などを配置。職員21人体制で各種対応に当たる。いずれも、7月からの利用を見据える。