7月14日に交流広場開放 サン・リア内整備の市こども家庭センター 愛称は「DACCO(だっこ)」に

▲ こども家庭センターの整備が進むサン・リア2階

 大船渡市は、盛町のサン・リア内に設ける市こども家庭センターの交流広場を7月14日(日)から開放する。同日は、オープニングセレモニーも計画。公募していた施設愛称は「DACCO(だっこ)」に決まった。行政機能の業務開始は同16日(火)を予定している。(佐藤 壮)

 

決定した施設の愛称とロゴデザイン

 市によると、オープニングセレモニーは7月14日午前10時から開催。終了後に交流広場を開放する。
 親子らが過ごす交流広場の面積は約270平方㍍。15種類の遊具と25種類のおもちゃを用意し、靴を脱いで過ごす。
 内部にある柱や仕切りにはクッションを設けるなど、安全面に配慮。降雨や猛暑など天候にかかわらず子どもを遊ばせたいと願う子育て世帯からのニーズに応え、子ども・子育て世帯を中心に利用できる空間を目指す。
 行政機能は、市役所本庁舎と保健センターに分かれて対応しているこども家庭センター所管業務を一元化する。7月12日(金)の業務終了後から移設作業に入り、16日から事務室で業務を始める。
 内部には事務室や受付窓口カウンター、相談室などを配置する。職員は21人体制。勤務時間は平日午前8時30分~午後5時15分で、電話は代表番号(27・3111)から転送するほか、直通番号(近日決定)で対応することにしている。
 市は整備と合わせて、施設愛称の公募を進めた。2月下旬~3月中旬にかけて募集したところ、26人から39件が寄せられた。3月下旬の交流広場デザインワークショップで、参加者の投票で優秀作品3件を選考。その後、他の施設との類似や重複がないかの確認、施設整備方針との整合性などを勘案し、市が決定した。
 採用された愛称の応募者は、市内在住のひなたんママさん(ペンネーム)。誰でも(D)、安心(A)、子育て(C)、コミュニティ(C)、大船渡(O)と、アルファベット一文字一文字に意味を持たせ、包み込むようなイメージや温かい雰囲気に加え、子どもも発音しやすく、分かりやすい言葉であることも採用につながった。
 ロゴデザインの原画は、大船渡高校美術部の生徒が作成。市内事業者がデザイン作業を担当した。
 市は整備とともに、サン・リアを運営する協同組合南三陸ショッピングセンター(佐藤英克理事長)との子育て応援に関する連携協定を締結。市が同センターを運営し、各種行政サービスを展開する中、サン・リア側は子育て施策への助言・参画に加え、各種健診や子育てに関する企画など市が実施する各種取り組みに必要な場所などで協力する。