公式チャンネル運用開始 YouTubeで 地域の魅力 町内外へ発信

▲ 投稿する映像を確認する遠山主事

 住田町は今月、動画共有サービス「YouTube」で町公式チャンネルの本格運用を開始した。町営ケーブルテレビ・住田テレビで放送された地域のニュースのほか、同テレビがYouTube用に制作した独自コンテンツなどを配信。町内だけでなく、町外にも住田の魅力を発信している。(清水辰彦)

 

公式チャンネルのQRコード

 住田町のYouTubeは令和2年、新型コロナウイルス禍における町民への情報発信手段の一つとして緊急的に開設し、神田謙一町長からの感染症対策に関する呼びかけ、家庭での健康づくり番組を配信。3年、感染防止のために一般公開せず新成人のみの出席で開催した町成人式では、式典の様子を家族らに限定配信した。
 昨年、新型ウイルスの5類移行に伴い、「町外への情報発信の一助に」と、本格運用に向けた検討を開始。運用に関する内部基準を整理、確認しながら今年4月に試験運行を開始し、今月3日に本格運用をスタートさせた。
 投稿されているのは住田テレビが放送したニュースやYouTube用に制作したコンテンツ。住田テレビは、町が放送事業者となり、町内の出来事や行政情報を中心に伝える町営のケーブルテレビ局で、地域の身近なニュースを町民に届けている。
 本格運用後に投稿されたのは、下有住の蕨峠で3月に行われた山焼き、4月の滝観洞観光センター(上有住)のリニューアルオープンと五葉山の山開きといったニュース映像などのほか、6月に種山ヶ原森林公園で開催された「住田つながりトレイルランニング」の様子をまとめた動画、JR釜石線の利用促進のために町が制作したPR動画、下有住にあり、大雨による増水のたびに流されては住民の手で復旧している松日橋での作業の様子など、さまざまな内容。今月下旬には、2日に開かれた「杣遊カップクッブ大会」の長編特別番組もアップする予定だという。
 今後も随時、動画を投稿し、投稿後には町の公式SNSでも通知する。YouTubeチャンネル運用により、町民にとっては過去のニュースを繰り返し見ることができるほか、町外在住者も住田の様子を知ることができる。
 17日現在のチャンネル登録者は約120人。今後、さらに周知を行い、登録者を増やすことで町のPRにつなげていく。
 町企画財政課の遠山恵太主事は「ぜひ、チャンネルを登録していただき、町内の皆さんには住田テレビと併せて楽しんでいただければ。町外の方にも視聴してもらうことで、交流人口、関係人口の拡大、町の魅力発信につなげたい」と意欲を見せている。