迅速な消防活動へ半額補助 準中型免許取得費とAT車限定解除費 市が団員対象に独自制度
令和6年6月25日付 7面
陸前高田市は本年度、市消防団員による迅速な消防活動や団員確保を目的に、総重量3・5㌧以上7・5㌧未満の車両の運転時に必要な準中型免許の取得費や、オートマチック(AT)限定免許を解除し、マニュアル(MT)免許に切り替える経費を半額分補助する制度を創設した。団配備の消防車両はすべてMT車であり、また道路交通法の改正で普通免許を持っていても3・5㌧を超える車両を運転できない団員がいることから講じた措置。対象の団員に対し、積極的な活用を呼びかけている。(高橋 信)
対象は、準中型免許取得後、またはAT限定解除後、市消防団員に5年以上在職し、団活動を行える人。補助金額はどちらも経費の2分の1とする。補講や再試験の経費は対象外となる。
平成29年3月の道交法改正で、普通免許で運転できる車両の総重量は3・5㌧未満に限定され、それ以上の車両を運転するには準中型免許が必要となった。
市消防本部によると、消防団車両はいずれもMTで、ポンプ自動車12台と可搬式小型ポンプ積載車24台の計36台が配備されている。このうち、3・5㌧以上は14台(ポンプ自動車12台、小型ポンプ車2台)。
昨年4月時点で、準中型免許が必要な団員、AT限定免許を持つ団員はそれぞれ4人。このうち、免許取得と限定解除どちらも必要な団員は2人となっている。
申請は高田町の同本部(消防防災センター内)で受け付ける。自動車教習所が発行する補助対象経費の見積書と分団長の推薦書、団活動に関する誓約書などの提出が必要。
事業費は30万円を計上。市は制度を活用する団員が増えれば予算の増額を検討する。
消防団員は4月1日現在520人で、定数(639人)に対する充足率は81・4%。団員数は人口減などを背景に減少している一方で、市総人口に対する団員の構成費は昭和60年以降、3%前後を維持しており、住民の安全・安心を守る重要な存在を一定数確保している。市は団員確保も目的に、団側の要望などを踏まえ、今回の補助制度創設を検討してきた。
同本部の菅野泰浩消防長は「必要な免許がないため消防車両を運転できないという状況は、迅速な消防活動に影響がある。該当する団員にはぜひ利用いただきたいし、今回の補助制度を運用しながら、安全・安心なまちづくりにつなげたい」と呼びかける。
問い合わせは、同本部警防係(℡54・2119)へ。






