5年度は2・1万人 市内公共交通利用実績

 陸前高田市地域公共交通会議は26日、高田町の市コミュニティホールで開かれ、市は令和5年度における市内公共交通の利用実績を示した。予約型乗り合いタクシー「デマンド交通」を除く6路線で前年度よりも利用が増えた。グリーンスローモビリティ(グリスロ)「モビタ」を含む全体の利用者数は2万1043人で、前年度対比で7・3%伸びた。
 委員28人のうち、23人が出席。市事務局が▽生出線▽長部今泉線▽たかたコミュニティバス東部線▽たかたコミュニティバス西部線▽広田線▽広田半島線▽デマンド交通▽モビタ──の利用実績を説明した。
 最も利用者数が多いのは、矢作町─米崎町間を結ぶ1日3便の「生出線」の5495人(前年度比8・5%増)。最少は気仙町から高田町の県立高田病院までを1往復(休日は気仙町発2便)する「長部今泉線」の674人(同6・0%増)だった。
 前年度と比べ、一番利用を伸ばしたのは、JR大船渡線BRTの陸前高田駅を発着点に市内西エリアを巡る「たかたコミュニティバス西部線」の1464人(前年度比46・1%増)だった。
 モビタは時速20㌔未満で走る環境に優しい電動バスで、同市では令和4年度から運行。平日は災害公営住宅2団地と商業施設などを結ぶルートで運行。休日は観光客向けに、道の駅高田松原や商業施設「アバッセたかた」などを巡っており、2年連続で4000人を超える利用があった。
 地域公共交通会議は地域の実情に即した輸送サービスの実現、地域公共交通計画の作成、実施にかかる協議を行うため設置。交通関係の事業者や国、県、市、大学などの関係者らで構成している。
 5年度の利用実績は別表の通り。