取材・執筆の意欲高める まちおしAWARD キックオフセミナー開催

▲ 経験豊富なライター3人が参加者らにアドバイスを送った

 NJS・キャッセン大船渡共同提案体によるコラムコンテスト「まちおしAWARD@大船渡」の開催に先立って29日、説明会・キックオフセミナーが大船渡市盛町の市民文化会館リアスホールで開かれた。経験豊富なライターから取材・執筆のノウハウを学び、執筆テーマへの理解を深めた参加者らは、執筆意欲を高めた様子だった。
 同共同提案体は、上下水道分野の建設コンサルタント㈱NJS(本社・東京都港区)と㈱キャッセン大船渡によるもの。同市を広くプロモーションするため、「ひと」と「まち」の魅力を引き出し、発信できるライターを発掘・育成しようと、同コンテストを立ち上げた。
 「まちおし」は、まちの取り組みを「推す」、地域の魅力を「押し上げる」といった意味を込めた造語。
 執筆テーマは「大船渡の景(けしき)を生み出す人」とし、同市の魅力の一端を担う「個人的にぜひ推したい人」にスポットライトを当てたコラムを募集している。
 この日のキックオフセミナーには、35人が参加。北東北エリアマガジン「rakra」で活躍する内澤稲子さん、元新聞記者で釜石市在住の手塚さや香さん、30代半ばからライターに転身した鈴木いづみさんが、地域ライターとしての心構えなどを語った。
 トークセッションは、「ライターの魅力」「取材・執筆時のアドバイス」「書いて良かったと思う記事」など、さまざまな話題で展開。
 このうち、「ライターの魅力」では、手塚さんが「推し活が仕事になること。人や地域について知ることができるし、記事で取り上げることで、その人の力になれる時もある」、鈴木さんは「自分が苦手なことや興味がないこと、知らない世界に触れる機会が増えていくこと」と、それぞれ話した。
 セッション中には、参加者から寄せられた質問に答える場面もあり、内澤さんは「メモは記憶が新しい間に書き起こしてまとめる」「文章を書くことは、筋トレと一緒。書かなければ衰えていく。続けることが大切」などとアドバイスを送っていた。
 参加者らは、内澤さんらの助言を熱心に記録。よりよいコラムの執筆に向けて、意識を新たにした。
 コンテストの最優秀賞、優秀賞に選ばれたコラムは「rakra」と東海新報紙上に掲載。その後も、キャッセン専属ライターや民間企業の契約ライターなどとしての自立を支援する。
 審査結果発表会は9月14日(土)、三陸公民館で開かれる。