香りと潮風 全身で感じて 観光客らが観賞や摘み取り楽しむ 見頃に合わせ7月15日まで 碁石ラベンダー祭り開幕(別写真あり)
令和6年6月30日付 7面

大船渡市末崎町ラベンダー畑保存会(土井尻明子代表)による「碁石ラベンダー祭り2024」は29日、同町中森地内のラベンダー畑「碁石ラベンダー園〜Lavender Wind Garden〜」で開幕した。初日は好天のもとで県内外の人々が来場し、潮風に運ばれる爽やかなラベンダーの香りを全身で感じながら、花々の観賞や摘み取りを楽しんだ。祭りは7月15日(月・祝)まで開かれる。(三浦佳恵)
同会は、地域住民や市が植栽管理を行ってきたラベンダー畑を引き継ごうと、令和2年に設立。市民やボランティアの協力を得ながら畑の管理、ラベンダー祭りの開催などに取り組んでいる。
花の時期に合わせた祭りの開催は、今年で4回目。面積約2000平方㍍の園内には、ラバンディン系の品種・グロッソを中心としたラベンダーが植栽されており、紫色の花々と心安らぐ香りが来場者らを迎えている。
初日は天候にも恵まれ、オープン当初から市民や県外からの観光客らが来場。はさみを手に花を摘み取ったり、花畑を背に記念撮影をするなどして、思い思いにラベンダー畑でのひとときを楽しんだ。
釜石市から地元町内会婦人部の旅行で訪れたという齊藤和美さん(62)は、「以前からこのラベンダー園の存在は知っており、今回、気仙が旅行先になったので訪ねることになった。初めて来たが、思った以上に丁寧に管理されており、ラベンダーのいい香りを楽しみながら、たくさん摘み取りができた」と喜んでいた。
保存会では「地域の皆さんが大事にしてきた畑を今後につなげていきたい。祭りに足を運んで、さまざまなラベンダーの楽しみ方を見つけてほしい」と話し、来場を呼びかけている。
祭りの開催時間は午前9時〜午後4時で、雨天時は休園。入園料は1人1回500円(中学生以下は無料)。
摘み取りにははさみを用い、収穫したラベンダーを詰める袋の大きさは「深さ53㌢、マチ15㌢、横幅30㌢」以下とする。必要な人には受付で袋を提供し、はさみやかごを貸し出す。
会場ではこのほか、育て方、利活用などの相談にも対応。土・日曜日には、苗や手作りのラベンダーグッズ販売も行う。
また、同会では祭りの運営を支えるボランティアスタッフを募集中。午前や午後のみ、数時間だけの協力も可能。
祭りへの問い合わせ、ボランティアの申し込みは、同保存会事務局の土井尻さん(℡090・8257・4576、受け付けは午前10時~午後5時)へ。