協賛試合の成功誓う 大船渡アスリート応援団 運営委で今後の方針確認

▲ 協賛試合を含め今後の活動方針を確認

 大船渡市の大船渡アスリート応援団(団長・渕上清市長)による令和6年度第1回運営委員会は3日、市役所で開かれた。5年度事業と6年度計画に加え、30日(火)に予定しているプロ野球・千葉ロッテマリーンズ協賛試合に向けた取り組みを確認。同チームに所属する佐々木朗希投手(22)をはじめ、市にゆかりがある公認アスリートの後押しを通じて、市のさらなる知名度向上やスポーツ振興を見据える。
 運営委員会は市内のスポーツ、観光、経済団体や首都圏さんりく大船渡人会の各関係者らで構成。この日は、オンライン参加や市職員を含め、10人余りが出席した。
 渕上市長は「(市の魅力を発信する)シティプロモーションにもつながる活動。ゆるやかさと柔軟さを活動のキーワードとし、輪とつながりが確実に広がるような取り組みをしていきたい」とし、協力を求めた。
 今年も5月に、公認アスリートの佐々木遥香選手(25)が所属するデンソーテンレッドフェニックスによるバレーボール教室を開催。佐々木投手関連では、昨年8月に千葉ロッテマリーンズの主催試合に合わせ、市協賛試合「三陸・大船渡パーフェクトナイター」を実施した。
 今年の協賛試合は、30日午後6時開始の埼玉西武ライオンズ戦で、球場は千葉ロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市)。当日は、試合前セレモニーで記念品を贈呈し、始球式も予定。ロッテが勝利した場合は、MVP表彰で大船渡産海産物を贈る。球場内のコンコーススペースには、市特産品の物販ブースなどを設ける。
 観戦席は、内野指定席20席分(個人10席、ペア5組10席を目安)を用意。往復はがきによる応募で、5日(金)までの必着で受け付けている。
 事務局によると、平日は同球場に平均で2万3000人が来場。協賛試合当日は来場者にアンケートを実施し、シティプロモーションの効果を確認する。事業費は、協賛負担金440万円や旅費73万円などで計589万円となっている。
 佐々木投手による協賛試合当日の登板は現段階では不透明だが、登板しない場合は試合前セレモニーへの出演や関係者との面会など、佐々木投手が参画できるよう調整を図る。
 市は本年度も、千葉ロッテマリーンズとオフィシャルスポンサー契約を締結。市職員や市議会議員の業務用名刺にチームロゴの掲載が可能となっており、現在70人程度が利用しているという。
 この日の議論では、佐々木投手をはじめ国内外を舞台に活躍する選手だけでなく、全国大会出場を決めた地元チームの応援のあり方も話題に。事務局を担う市側は応援体制やアスリート育成の観点を含め、今後の活動のあり方を検討する姿勢を示した。各アスリートが市のふるさと大使として活動する可能性も話題に上った。
 現在、市ホームページ上では応援団公認アスリートとして佐々木朗希、佐々木遥香両選手のほか、尾形海渡さん(野球)熊谷真澄さん(陸上)佐々木陸さん(野球)田中勘太さん(サッカー)寺澤光介さん(トライアスロン)勉族(バスケットボール)らを公表。SNSを中心とした応援メッセージの発信に力を入れている。