「行動とつながり」発信 青年会議所岩手ブロック大会 14年ぶり大船渡開催(別写真あり)
令和6年7月7日付 1面

日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会(中野圭会長)による第53回岩手ブロック大会in大船渡は6日、大船渡市大船渡町のおおふなぽーとなどで開かれた。市内での開催は、東日本大震災前年の平成22年以来14年ぶり。参加者は「行動とつながり」を意識した多彩な企画を通じて交流を深め、地域活性化への意欲を高めた。(8面に関連記事)
同協議会は、大船渡青年会議所など県内各団体の支援や、日本青年会議所との連絡調整を担う。ブロック大会は県民や行政、団体、青年会議所メンバーらがつながりを持つ機会をつくり、地域の魅了発信や地域活性化に寄与しようと毎年開催している。
大船渡プラザホテルでの開会セレモニーには、県内の青年会議所関係者ら約150人が出席。中野会長が「大船渡青年会議所所属の一人として、14年ぶりの開催は感慨深い。いかにたくさんの事実に向き合い、どうとらえるか。そのためには、行動とつながりが重要。行動を起こし、人のつながりが生まれ、次の行動がもたらされる連鎖を」とあいさつした。
県沿岸広域振興局の工藤直樹局長が、達増拓也知事の祝辞を代読。渕上清市長は「社会全体が豊かな心にあふれ、明るい未来につながることを願う」と述べ、大会の成功に期待を込めた。
おおふなぽーとでは「ビジネスマッチング~行動とつながりをデザインするシン・イワテ~」をテーマとしたメインフォーラムを開催。神奈川県鎌倉市で始まった、まちを活性化させ
るプロジェクトへの挑戦・参加を促す地域活動「カマコン」の取り組みが示されたほか、㈱岩手ビッグブルズの水野哲志社長とベンチャー企業・NextIWATEの上野裕太郎代表、㈱かまいしDMCの河東英宜代表取締役による提案をもとに、参加者が意見を交わした。
それぞれ、プロスポーツの活性化や若者による事業展開、みちのく潮風トレイルの活用と、県内に根ざした分野でアイデアを出し合った。参加者は、携わる関係者の思いに触れるだけでなく、さまざまな人々が意見を交わすことで新たな発想や可能性が生まれる流れなどを体感しながら「行動とつながり」の重要性を確認し合った。
引き続き行われた「第3回いわて高校生政策甲子園」では、住田高校1年の金野恵人さんが登壇し、地域社会と個人とのつながりを増やしていく取り組みへの思いなどを発表。屋外では、各青年会議所による紹介・販売に加え、県産業資源循環協会青年部の出展ブース、キッチンカーによる軽食販売も関心を集めた。