蛸ノ浦の活気で恩返しを 8月25日に「初さんま祭」 能登半島地震支援の募金も

▲ 今年もにぎわいが予想される「初さんま祭」(昨年の様子)

 東日本大震災以降、大船渡市赤崎町の下蛸ノ浦漁港で開催されている「大船渡市初さんまうにアワビ帆立かきホヤわかめ祭」(未来蛸ノ浦実行委員会主催)は、8月25日(日)午前8時〜午後3時に、同市赤崎町の同漁港広場で開かれる。炭火焼きサンマ8000匹の無償提供や豊富な浜の幸の販売に加え、今年は能登半島地震チャリティーとして、歌謡ショーなどに合わせて募金を呼びかけ、蛸ノ浦の活気を通じて復興を後押しする。
 同実行委(鎌田和昭会長)は、地元の鎌田水産㈱や町内有志で構成。海の幸をPRし、復興支援への感謝を発信しようと平成25年から開催している。「日本一早いサンマ祭り」に加え、多彩な海産物がそろうことにちなんだ長いイベント名でも知られる。
 大漁旗で彩る会場には、サンマの焼き台がずらりと並び、生サンマに加え、ワカメやホヤ、ウニなど水産加工品、カキやホタテの炭火焼きや各飲食出店業者の品々もそろう。
 昨年は県内外から約1万2000人が来場。今年も近隣の岸壁に1500台分の駐車場を確保する。
 毎年、ステージイベントも充実を図ってきた。今年は佐々木麻衣さん、青戸健さん、早瀬ひとみさん、北野まち子さん、大沢桃子さん、小嶌美智子さん、濱守栄子さん、高嶋果鈴さん、青砥幸雄さん、菊池秀樹さん、中井亮さん、岡千秋さん、宮路オサムさん、さすけ会・勇款さん、菊地泰二さんらが盛り上げる。
 今年は、能登半島地震被災地の復興に向けた募金を呼びかける計画。地元内外から物心両面にわたる支援を受け、甚大な被害から立ち上がった13年前の恩を返すべく、浜のにぎわいを生み出しながら、広く善意を受け付ける。
 鎌田会長は「もともと、復興した姿を皆さんに見せたいという思いから始まったイベント。お世話になった分を、今度は能登半島の復興に向ける番。初出演の歌手も予定しており、歌謡ステージも十分楽しんでもらえると思う」と話す。
 イベントに関する問い合わせは、同実行委事務局(鎌田水産内、℡27・8470)へ。