夏の高校野球県大会/沿岸連合 コールドで散る 黒沢尻北に1─11 あすの2回戦に高田が登場

▲ 【沿岸連合─黒沢尻北】「公式戦1勝」の目標に向かって最後まで全力プレーを見せた4校連合の選手ら

 10日に開幕した第106回全国高校野球選手権岩手大会は、大会4日目の13日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で1回戦6試合が行われた。気仙勢は、大船渡東と住田を含む沿岸連合が黒沢尻北と対戦したが、1─11(五回コールド)で敗れ、トーナメントから姿を消した。
 夏の甲子園へとつながる大会。県内の連合を含む63校55チームが出場し、25日(木)までの13日間、トーナメントで熱戦を繰り広げている。
 大船渡東、住田、岩泉、山田の4校で構成する沿岸連合は、13日の同パーク第3試合で黒沢尻北と対戦した。
 先攻の連合は初回の守りで、先発の福士が安打と失策、暴投で無死二、三塁のピンチを招くと、適時打で先制を許した。さらに三つの四球で1点失った。
 なおも無死満塁で、2番手の沢田偉風にスイッチしたが、長短3本の適時打と犠飛で6点を奪われ、初回から9点のビハインドを背負う苦しい展開となった。
 連合は二回、先頭の4番・佐々木(住田)が右中間を破る二塁打を放つと、次打者の適時二塁打で本塁に生還し1点を返した。
 しかし、その裏に2点を加えられ、リードを10点に広げられた。
 連合は三回の守備から、3番手で主戦・佐々木が登板。走者を背負いながらも、最速137㌔の直球を武器に安打を許さず、反撃の糸口を探った。
 後がない連合は五回も、得点を目指して鋭くバットを振るが、安打は生まれず。2死から代打で起用された中村(住田)が豪快なスイングを見せ、内野ゴロで懸命に一塁に滑り込むも間に合わずゲームセット。五回10点差のコールドゲームとなり、チームの目標に掲げた公式戦初の1勝には届かなかった。
 連合の主将で、投打で奮闘した住田の佐々木友誠選手(3年)は「1回戦を勝つことを意識して練習してきたが、序盤から苦しい展開だった。それでも、チームの仲間、後輩たちが頑張ってくれた」とねぎらった。
 大船渡東の大坂敦也選手(同)は「最後まで諦めず、どんなに点差を離されても笑顔でのプレーを心がけた。4校連合で連携が難しい部分もあったが、ここまで一緒にやってこられて良かった」と、すがすがしい表情で語った。
 気仙勢は、15日(月・祝)の2回戦に高田が登場。同パーク第3試合(午後2時)で一関第一と対戦。大船渡は16日(火)の同パーク第1試合(午前9時)で水沢と激突する。
 ▽1回戦
沿岸連合 01000|1
黒沢尻北 9200×|11
             (五回コールド)
 (沿)福士、沢田偉風、佐々木─沢田偉悠
 (黒)藤村、佐々木陽─添田
 ⚾三塁打=大川(黒)
 ⚾二塁打=佐々木、柏谷(沿)