気仙両市 待望の海開き 遊泳楽しむ笑顔広がる 4海水浴場とも8月18日まで(別写真あり)

▲ 友人同士などでにぎわう越喜来浪板海水浴場

笑顔で高田松原の砂浜を駆ける子どもたち

 気仙両市の4海水浴場が13日、海開きを迎え、県内外の家族連れなどが海に入り、初泳ぎを楽しんだ。開設期間はいずれも8月18日(日)まで。
 大船渡市では、三陸町の綾里、越喜来浪板の2カ所に海水浴場が開設された。
 このうち越喜来浪板では、大船渡市観光物産協会(齊藤俊明会長)による海水浴場開設式が行われ、同協会や市、管理を受け持つ住民団体の関係者ら約20人が参列した。
 齊藤会長は「当市の海水浴場利用者は、コロナ禍前の4687人に対し昨年が4119人と、徐々に戻りつつある。安全安心に楽しく遊泳できるよう万全を期し、事故のないよう努めていく」とあいさつ。渕上清市長の祝辞を市商工港湾部観光交流推進室の冨澤武弥室長が代読した。
 その後、参列者が玉ぐしを奉てんし、シーズン中の安全を祈願した。
 この日は友人同士や家族連れの海水浴客が訪れ、さっそく浮き輪やゴムボートを手に海へ飛び込んでいった。このほか、隣接する漁港の岸壁で釣り糸を垂らす人の姿も見られ、初日からにぎわいを見せた。
 奥州市から家族でやってきた佐藤穂乃果さん(9)は「今日は海で泳ぐのが楽しみで来た。今は15㍍くらい泳げる」と話し、両親や妹たちと海を満喫。これから夏休みも控えており「花火を見たり、こども会に参加する」と、期待に胸を膨らませていた。
 一方、陸前高田市では高田松原、広田の2海水浴場が開設された。
 高田松原海水浴場で家族と遊んだ米崎町の鈴木叶夢さん(米崎小2年)は「砂に絵を描いたり、弟と水を掛け合ったりしてとても楽しかった。また遊びに来たい」とはしゃいでいた。
 市は高田松原海水浴場の海洋資源を生かしてにぎわい創出や交流人口拡大を図ろうとブルーツーリズムを推進。きれいで安全・安心な海としても認められ、5月には県内初となる国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得した。
 手ぶらでバーベキューを楽しめるエリアやビーチベッドなどでくつろげる休憩エリアを設置し、今夏はフォトスポットも新設。民間会社による巨大海上アスレチック「高田松原ウオーターパーク」は昨年に引き続き開設され、存在感を放っている。
 運営する市観光物産協会(熊谷正文会長)は、フォトスポットを生かしたイベントとしてフォトコンテストを開始。海水浴客を市街地などに呼び込もうと、市内飲食店などと連携したシールラリーも実施している。(齊藤 拓、高橋 信)