まちに活気 市民に笑顔 軽トラ市、本丸ストリートまつり併催 歩行者天国のイベント活況

▲ 初開催となった軽トラ市。出店者と買い物客の会話が弾み、活況を呈した

 陸前高田市高田町のまちなか広場周辺で14日、「地消地産 軽トラ市」(陸前高田青年会議所主催)と「本丸ストリートまつり」(同実行委主催)が同時開催された。地元の農畜水産物やグルメが販売されたほか、子どもたちが楽しむイベントなどが繰り広げられ、「歩行者天国」となった一帯はにぎわいに包まれた。(高橋 信)

 

 

歩行者天国にした会場で道路に絵を描いて楽しむ子どもたち

 軽トラックの荷台を店舗にして農産物などを売る軽トラ市。陸前高田青年会議所(JC)は地消地産(地域で消費するものは地域で生産する)を推進し、地域経済循環を促進しようと初めて企画した。
 陸前高田市、住田町の14事業者・団体が出店。歩行者天国にした会場には、ピーマンやキュウリ、トウモロコシなどの農作物やホヤをはじめとする海の幸が並び、買い求める人が多数訪れた。
 高田高海洋システム科も出店し、同校の文化祭「高高祭」で即完売する手作りメロンパン、あんパン、サバ缶を販売。住田町産の地鶏を使った唐揚げやブランド豚「ありすぽーく」のフランクフルト、カレーパンなど気仙自慢のグルメも人気を集めた。
 一方、本丸ストリートまつりは、子どもらに楽しい憩いの時間をまちなかで提供しようと、高田まちなか会にぎわい委員会(橋詰真司委員長)が立ち上げた実行委が昨年初開催し、今回で3回目。今回もクレヨンで道路に絵を描いたり、路面を盤面に見立てて行う大型オセロを楽しんだりする遊びコーナーを設けた。
 母の実家がある同市に家族で遊びに来ていた秋田県大仙市の須田こころさん(大曲小6年)は「とても楽しい。野菜の詰め放題を頑張った」と笑顔だった。
 出店した採れたてランド高田松原の村上強組合長(53)=小友町=は「にぎわっていて売れ行きも上々だった。採れたてランドが出店している道の駅高田松原のPRにもつながっていい」と話した。
 陸前高田JC「地消地産」推進委の松木翔委員長(40)は「予想を上回る多くの人に来ていただき、とてもうれしい。地場産品の魅力を地域の人たちに知ってもらう機会にもなったと思う」とうなずいた。
 橋詰委員長(48)は「イベントを併催したことで幅広い年代の人たちに来てもらい、JCに心から感謝している。単発ではなく、継続することが大事。無理のない範囲で、にぎわいを生む取り組みを展開していきたい」と手応えを語った。