行政機能もスタート こども家庭センター サン・リア2階で業務

▲ 子ども、妊産婦、子育て世帯のさまざまな悩みに対応するこども家庭センター

 大船渡市盛町のサン・リアショッピングセンター2階に整備された市こども家庭センターで16日、本格的な行政業務が始まった。14日に供用開始した交流広場の通路向かいに事務室を構え、子どもや妊産婦、子育て世帯のさまざまな悩みに対応する一体的な相談支援体制をとるとともに、分かりやすい手続き対応を目指す。
 16日は、午前9時から窓口対応を開始。伊勢徳雄同センター所長は「市民により近い所にあることを意識し、市民サービスの充実を。日々改善し、案を出し合いながら、より良いものに変革できるように」と、事務室内で職員に語りかけた。
 国の方針に基づき、市は今年4月に行政機能の「保健福祉部こども家庭センター」を設置。一体的な相談支援体制の構築に加え、子ども・子育てにかかる各種窓口の一元化と、子ども本人を含めた子育て世帯からのさまざまな悩みに気軽に応じられる環境を目指し、市役所本庁舎と保健センターに分散している事務室をサン・リア内に移設した。
 行政機能スペースは132平方㍍。事務室に加え、窓口カウンターのそばと事務机の奥に相談室を各1室設けている。
 職員は21人体制。母子保健、家庭福祉、子育て支援、保育の各係で構成。保健師、子ども家庭支援員、保健相談員は各2人、統括支援員と女性相談支援員、サポートプラン作成支援員、助産師資格を有する専門事務員各1人を配置し、相談業務に当たる。
 対応時間は午前8時30分~午後5時15分で、窓口や対面相談などの開始時刻は、サン・リアの開店と同じ午前9時から。
 直通電話番号は47・5200。市役所の代表番号は27・3111で、内線461~469の指定でもつながる。ファクスは47・5204。メールはofu_kodomo@city.ofunato.iwate.jp。これまで同センターの事務機能が入っていた市役所本庁舎1階は、市選挙管理委員会などが移るという。
 一方、全天候型の屋内公園機能を持つ交流広場の広さは265平方㍍。遊具20種類、玩具25種類に加え、おむつ交換台やベビーベッドも備えている。同センターによると休日の14、15日には計約900人が訪れ、にぎわいが広がった。
 屋外の公園と同様に、誰でも入場可能。遊具は主に、未就学児から小学校低学年までの子どもを対象とする。使用料は無料。開設時間はサン・リアの営業時間と同じで、午前9時~午後7時。