地元産米で子育て世帯支援 JAおおふなと 今年も3市町関係機関に贈る

▲ 「子育て世帯の支援に」と、市農協が陸前高田市社協に地元産米を寄贈

 大船渡市農業協同組合(JAおおふなと、猪股岩夫代表理事組合長)は17日、気仙の子育て世帯を支援しようと3市町の関係機関に地元産米980㌔を贈った。それぞれの寄贈先では地域の子どもたちに心を寄せる市農協や生産者らに感謝し、有効な活用を誓った。
 市農協は、「豊かで安心して暮らすことのできる地域社会づくりへの貢献」として、気仙各地で行われている子ども食堂やフードドライブの活動に協力。子育て世帯支援を目的とした米の寄贈もこの一環で、JA共済くらしの活動助成を利用して令和3年度から行っている。
 活動4年目を迎えた本年度は、「ひとめぼれ」(1袋5㌔入り)を大船渡市社会福祉協議会に100袋(500㌔)、住田町に36袋(180㌔)、「たかたのゆめ」(同)を陸前高田市社協に60袋(300㌔)、それぞれ用意した。米は16日に各機関に届け、17日は市農協の関係者らが各所を訪問して贈呈のセレモニーを行った。
 このうち、陸前高田市社協での贈呈式には、市農協の志田寿代表理事専務や同社協の佐々木公一会長らが出席。志田代表理事専務から佐々木会長に「たかたのゆめ」が手渡された。
 志田代表理事専務は「子育て支援の一環として、これからも続けていきたい。物価上昇の中で、子育て世帯の家計の負担軽減にも役立ててもらうとともに、子どもたちに〝国産国消〟の大切さを理解してもらう機会にもなれば」と述べた。市農協では、冬にも同様に米を届ける考えだ。
 佐々木会長は「毎年米をいただき、本当に助かっている。市内の子育て世帯のために役立てていきたい」と話し、地元生産者の協力にも感謝していた。同社協では、夏休みに合わせて希望する子育て世帯に米を配布する計画で、詳細が決まり次第、SNSなどを活用して周知していくとしている。