「自分たちのプレーを」 インターハイ ソフトテニス 女子個人の野口・林ペア(高田) 25日開幕

▲ インターハイのソフトテニス女子個人戦に出場する高田の野口㊧・林ペア

 県立高田高校女子ソフトテニス部の野口美貴(3年)・林萌生(2年)ペアは、25日(木)に長崎県長崎市で開幕する全国高校総合体育大会(インターハイ)の個人戦に出場する。互いを信頼し合い、何でも言い合える仲の良い〝先輩後輩コンビ〟は、「自分たちのプレーをして、まずは1勝を」と活躍を誓う。
 野口・林ペアは、今年5〜6月に行われた県高総体で8強入りし、代表決定戦を制して上位6ペアに与えられる全国切符を獲得。今月、青森県で開かれた東北高校選手権にも出場し、県よりさらに高いレベルの大会で1勝を挙げた。
 昨秋の県高校新人大会で初めてペアを組んだ2人。冬には県高校選抜インドアソフトテニス大会で3位入賞を果たすなど、着実に力をつけた。「(林選手は)意識が高く、成長を感じる。何でも聞いてくれて、頼りになる後輩」、「(野口選手は)主将としてチームを引っ張る姿に、いつも力をもらっている。人間として強い、偉大な先輩」とお互いに信頼を置く。
 コートでは、2人が並行となるダブル後衛のスタイルを取り、ロビングが得意な野口選手と、逆クロスのショットに定評のある林選手が状況に応じてポジションを移動する。試合前には胸に手を当て、お気に入りの歌を口ずさみ、緊張した心を落ち着ける。2人で編み出したルーティンも、勝利に欠かせない。
 2人は、先輩たちのサポートとしてインターハイの雰囲気を経験。野口選手は「1年生の頃は迫力に圧倒されたが、2年生になって『絶対ここに立ちたい』と憧れから目標に変わった」と振り返る。
 県高総体では、個人戦での全国出場を決めたものの、目標としていた団体戦でのインターハイ出場は、惜しくもかなわなかった。「申し訳ない」。主将としての自責の念や、一緒に戦った同級生、仲間への思いが、涙とともにあふれた。
 だからこそ「中途半端な試合は見せられない」と野口選手。このインターハイが、2人でペアを組んで出場する最後の大会でもあり、「先輩たちがインターハイに出場していて、新チームになってから焦りもあった。それでも、全員で声を出して、意識高く、前向きにやってきた。3年間の経験を生かし、楽しみながら自分たちのプレーを見せ、一つでも多く勝ちたい」と意気込む。
 林選手も「先輩と少しでも長く一緒にプレーしたい」と思いを語り、「大きな舞台におじけづくことなく、冷静に自分たちのプレーをする」と見据えた。
 ソフトテニス女子は25日に開会式が行われ、26(金)、27(土)の両日で個人戦を展開。320ペアが出場し、トーナメントで頂点を争う。野口・林ペアは1回戦で石見智翠館(島根県)のペアと戦う。