夏の高校野球県大会/大船渡 涙のコールド敗退 盛岡第一に0─7 気仙勢 大会から姿消す(別写真あり)
令和6年7月21日付 6面

第106回全国高校野球選手権岩手大会は20日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で3回戦4試合が行われた。第3シードで2回戦を突破した大船渡が盛岡第一と対戦したが、0─7の八回コールド負けを喫し、8強入りはならなかった。連合を含めた気仙勢3チームは、大会から姿を消した。
大船渡は同パーク第1試合に登場。昨夏の3回戦で敗れた盛岡第一との再戦となった。
先攻の大船渡は初回、四球で出塁した1番・室が三塁まで進むも、先制点は挙げられなかった。その裏、2死二塁から相手の内野ゴロを捕球した三塁手・大森の一塁送球が逸れる間に本塁生還を許し、1点を先制された。
二回には2死二、三塁の好機をつくった大船渡だったが、ここも得点には結びつかず。四回には、右前打で出塁した先頭の4番・佐々木が二塁に進み、7番・山田の中前打で一気に本塁を狙ったが、相手外野手の好返球に阻まれ同点とはならなかった。
大船渡はその裏、2死二塁のピンチで、ここまで最少失点と粘りの投球を続けてきた先発・熊谷航から2番手・長根にスイッチするも、2者連続で適時三塁打を浴び、リードを3点に広げられた。
五回からは、3番手・豊間根にマウンドを託したが、1点を失い4点差とされた。
反撃したい大船渡は六回、先頭・大森の左前打と佐々木の左翼線への安打で1死一、三塁とするも、次打者の内野ゴロが併殺打となりまたも無得点。八回には、大森の左前打と盗塁、3番・佐藤が四球を選んで2死一、二塁としたが後続が倒れ、点差を縮められなかった。
その裏、1死満塁のピンチから失策で2点を失った大船渡。さらに死球で満塁となった場面で、前進守備の外野を越える適時打を許し、力尽きた。
打線はつながりを欠き、自慢の攻撃は鳴りを潜めた。守備では大事な局面での失策が響き、投手陣も踏ん張りきれず、春季県3位の実力を発揮しきれないまま、大会を去ることとなった。
室竣也主将(3年)は「春で3位にはなったが、自分たちに実力があるわけではないと自覚し、やるべきプレーをしようと取り組んできた。全校や地域の方々からの応援も感じ、3年間支えてくれた人たちに心から感謝している。後輩たちには、自分たちが達成できなかった甲子園出場を目標に、これからも頑張ってほしい」と思いを託した。
▽3回戦
大船渡
00000000|0
10021003x|7
盛岡第一
(八回コールド)
(大)熊谷航、長根、豊間根─加藤
(盛)川崎─安齋
⚾️三塁打=千葉、安田(盛)
⚾️二塁打=本宮(盛)