異彩放つ「広田湾牡蠣神社」 高田松原海水浴場に設置 ユニークなおみくじも

▲ フォトスポットとして設置された「広田湾牡蠣神社」

 陸前高田市の高田松原海水浴場に、小さなお社が建ち、異彩を放っている。その名も「広田湾牡蠣神社」。国内有数の生産地である同市の広田湾産カキの認知度向上、地域活性化を図ろうと、フォトスポット用のオブジェとして新設。「広田湾牡蠣おみくじ」を引くこともでき、同海水浴場での新たな楽しみ方を提供している。設置は海開き期間の8月18日(日)まで。(高橋 信)


 カキをまつるミニ本殿と、高さ約2㍍の赤色の鳥居がセットになった牡蠣神社。市などと連携し、同市のブルーツーリズムを推進している合同会社・ぶらり気仙(鍛治川直広代表社員)のアイデアで、13日の同海水浴場開設に合わせて建てられた。
 牡蠣おみくじは、さい銭箱に100円を入れれば1回引ける。
 記載されている運勢の内容はユーモア満載。例えば、全体運には「陸前高田の最高値&栄養豊富な牡蠣の力で上昇」「移住すれば新鮮で美味しい夢の生活が待っている」などと書かれている。願望や恋愛、旅行など項目別の運勢欄には「陸前高田へ移り住み、運気と体重を共に高めるべし」「牡蠣を食べ、亜鉛とタウリンの力で恋愛スタミナを得よ」「発酵が根付くこの地で、発酵パークCAMOCY(カモシー)を訪れるが吉」と、市内商業施設などにちなんだ内容となっている。
 市観光物産協会は、高田松原海水浴場で撮影した写真を募るフォトコンテストを実施している。写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿するのが条件で、牡蠣神社も対象のフォトスポットとなる。
 応募は、同海水浴場のインスタグラム公式アカウントをフォローし、ハッシュタグをつけて写真を投稿する。受け付けは8月31日(土)まで。優秀作品には、県立陸前高田オートキャンプ場「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」でのキャンプ体験プランなど豪華景品が贈られる。
 鍛治川代表社員(44)は「県内外から訪れる海水浴客に、陸前高田やカキに興味を持ってもらう一つのきっかけになればいい。今回は期間限定の設置となるが、今後は海の見える漁港などに常設して楽しめる場を設けたい」と見据える。