歌声高らか そろって全国へ 齋藤姉妹 民謡県大会で優勝と2位

▲ 県大会で上位を収め全国大会出場を決めた(右から)齋藤あかりさん、ちとせさん姉妹

 日本民謡協会県連合委員会主催の令和6年度民謡民舞少年少女県大会はこのほど、滝沢市で開かれた。中学生の部で、陸前高田市の民謡団体「鳴美会」(高橋仁会主)の齋藤あかりさん(高田第一中1年)が優勝。妹のちとせさん(高田小4年)も小学生4・5・6年生の部で2位となり、姉妹で来年の全国大会への出場権を得た。
 県大会は、小学生1・2・3年生(7人出場)、同4・5・6年生(4人出場)、中学生(10人出場)の3部門を展開。
 このうち、中学生の部に出場したあかりさんは、『南部牛追唄』を披露して部門優勝を果たした。「優しくうたう部分の息のコントロールなどを頑張った。全国大会を意識し、本番では気持ち良くうたえた」と振り返る。
 あかりさんは、来年8月に東京都で開かれる全国大会への出場が決定。今年の全国出場も決まっており、3年連続で大舞台への切符を手にした。
 一方、小学4・5・6年生の部に出場したちとせさんは『そんでこ節』をうたい、2位で全国切符を獲得。「うたい始めで音が外れてしまったけど、そのあと挽回した。こぶしをつけてうたうのがうまくいった」と入賞を喜ぶ。
 姉妹2人は鳴美会のほか、遠野市の「岩手信声会」が開く教室にも通って指導を受けている。
 来年の全国大会に向け、あかりさんは「中学生の部門では初挑戦。日本一になれるようさらに練習する」と、ちとせさんは「緊張せず、音を外さないようにしたい」と互いに技術向上を誓う。