水しぶきに活気乗せて 大船渡JC「ウオータースプラッシュ」(別写真あり)
令和6年8月15日付 7面

大船渡青年会議所(大船渡JC、鎌田俊理事長)による水遊びイベント「ウオータースプラッシュ」は14日、大船渡市大船渡町の夢海公園で開かれた。台風5号の影響で1日延期となったが、楽しみにしていた子どもたちが続々と来場。ずぶ濡れになりながら駆け回り、台風一過の中心市街地に活気をもたらした。
このイベントは一昨年、昨年に続く開催。今年も「子どもたちが大船渡に誇りを持ってほしい」「市外・県外から大船渡に来る機会をつくり、魅力を感じてほしい」といった狙いから準備を進めた。
充実した企画や盛況ぶりが評判を呼び、今年は県外からも問い合わせが寄せられたという。当初は13日に予定していたが、前日の台風5号通過の影響を考慮して順延した。
雲間から青空がのぞき、比較的過ごしやすい中で開幕。子どもたちは公園内に用意されたプールに入ると、水鉄砲などでの遊びを楽しんだ。「ウオーターホイール」「キッズボート」でも歓声がこだました。
さらに、チーム対抗戦で水鉄砲を手に相手の頭の上にある的への射撃や、陣地への侵入を狙う「サバイバルゲーム」のエリアも盛況。今年は〝鬼〟の侵入もあり、スリルあふれる熱戦が相次いだ。
ステージイベントではダンス披露などが続いた。軽食などを提供するキッチンカーの出店も充実し、幅広い世代の住民らが公園全体を活用したイベントを楽しんでいた。
1000人以上が訪れた中、受付や各遊具の見守り役として、ボランティアの高校生、大学生らが協力。プールでずぶ濡れになりながら子どもたちと交流を深めた大船渡高校1年の松田成世さんは「イベントの〝裏側〟に関わろうと思い参加した。子どもたちと一緒に遊んで若返った気分」と話し、笑顔を見せた。
鎌田理事長は「無事に開催することができて良かった。夏休みを振り返った時に、このイベントで遊んだ思い出が出てきてくれればうれしい」と話し、公園内のにぎわいに目を細めていた。(佐藤 壮)