高田松原 魅力向上へ協力を 道の駅と海水浴場のアンケート 市が今月末まで受け付け

▲ お盆期間中も多くの人でにぎわった道の駅高田松原

 陸前高田市は今月末まで、道の駅高田松原と高田松原海水浴場に関するウェブアンケートを実施している。両施設の利用状況や改善点を聞き、一大観光エリアである高田松原のさらなる魅力向上、地元住民らの利用促進に向けたサービス企画・立案の参考とする。回答者のうち市民の中から抽選で30人に同道の駅で使える1000円分の商品券をプレゼントする。(高橋 信)

 

今年で震災後4回目の海開きが行われた高田松原海水浴場

 設問は選択式と自由記載の全16問。道の駅高田松原に関しては、利用回数や購入した物品の有無、魅力的な商品と改善してほしい商品、高田松原海水浴場関連は東日本大震災後に遊泳した回数やフォトスポット、海上アスレチックなどの利用したサービスを問う。道の駅を含む高田松原津波復興祈念公園エリアは「鎮魂」と「にぎわい」の二つの目的があり、二つの望ましいバランスを尋ねる選択式の質問も加えた。
 震災で全壊し、令和元年9月に再建・開業した同道の駅は市内随一の集客力を誇るが、駐車場には県外ナンバーの車が目立つ。
 今月中旬、震災後初めて同道の駅を訪れたという市内の女性は「立派な防潮堤ができ、きれいになったが、震災前と比べると正直入りづらい雰囲気があり、なんだか遠く感じる。帰省した息子の方がよく知っていて驚いた。地元の野菜などがあるのでこれからは来てみたいと思う」と話した。
 高田松原海水浴場は砂浜の再生工事を経て、令和3年に海開きを再開。今年は国際環境認証「ブルーフラッグ」を県内海水浴場として初めて取得し、遊泳期間(7月13日~8月18日)は海に親しむさまざまなイベントが展開された。
 14日に家族4人で遊んだ長野県豊丘村の古澤明彦さん(49)=大船渡市出身=は「環境は整っているし、小さい子でも安心して遊ばせられる。あとは海の家がもっと並び、充実してくれると海らしくなると思う」と注文した。
 市地域振興部の村上知幸次長は「道の駅を含む祈念公園エリアが全面完成し、海水浴場も復活を果たした。修学旅行生や観光客などにたくさん来ていただいているが、市民の利用をさらに伸ばしていきたい。高田松原は市民全員にとって大切なエリア。今後の参考とするため、ぜひ地元の方々にアンケートに協力してほしい」と呼びかける。
 アンケートは専用フォーム(別掲QRコード)から回答する。問い合わせは、市観光交流課(℡54・2111内線411)へ。