秋の高校野球沿岸地区予選/大船渡 延長サヨナラ負け 宮古・岩泉に4―5 敗者復活戦で高田と対戦へ(別写真あり)
令和6年8月27日付 6面

第77回秋季東北地区高校野球県大会の沿岸地区予選は25日、釜石市の平田公園野球場で代表決定戦2試合が行われた。気仙勢は、大船渡が宮古・岩泉連合に延長タイブレークの末にサヨナラで敗れ、敗者復活戦から県大会を目指すこととなった。
同日第1試合に登場した大船渡は、初日の1回戦で三陸四校連合を破った宮古・岩泉と顔を合わせた。
先攻の大船渡は初回、四球と2番・佐々木結のバント安打、犠打で1死二、三塁と好機をつくり、4番・熊谷友の左前適時打で先制に成功。さらに一、三塁からスクイズを狙ったが、追加点は挙げられなかった。
四回、大船渡は先頭の5番・熊谷陽が中前打を放つと、7番・山崎の右翼線への適時三塁打で1点を加えた。8番・山本も左前適時打で続き、リードを3点に広げた。
六回まで無失点投球を続けていた大船渡の主戦・熊谷航だったが、七回に死球で背負った走者を三塁まで進められ、スクイズで1点を失った。
八回には、死球と安打、犠打で1死二、三塁となった場面でまたもスクイズを決められ1点差。なおも一、三塁のピンチで、内野ゴロが併殺崩れとなり同点に追いつかれ、無死一、二塁から始まる延長タイブレークに突入した。
延長十回に1点ずつを取り合い、十一回表の攻撃をゼロに抑えられた大船渡。粘りの投球を続けていた熊谷航だったが、その裏に適時二塁打を打たれ、サヨナラ負けを喫した。
同日の試合結果から、宮古・岩泉連合と釜石が本選の代表権を獲得。敗者復活戦のトーナメントには、宮古商工、大船渡東、住田、山田の4校でつくる三陸四校連合、釜石商工、高田、大船渡が入り、代表権1枠を争うこととなった。
予選3日目の31日(土)は敗者復活戦2試合を実施予定で、第1試合(午前10時)が三陸四校連合―釜石商工、第2試合(午後0時30分)が高田―大船渡の〝気仙勢対決〟となる。
▽代表決定戦
大船渡
10020000010|4
00000012011x|5
宮古・岩泉連合
(延長十一回)
(大)熊谷航―熊谷友
(宮)澤田―鈴木、沢田
⚾三塁打=山崎、熊谷友(大)沢田(宮)
⚾二塁打=熊谷航(大)金澤翔(宮)