制服・運動着が決定 来年4月に新設統合で誕生の「大船渡中」 校歌の作詞・作曲は濱守さん(末崎町出身)

▲ 決定した制服

 来年4月に新設統合で誕生する「大船渡中」の開校を見据えた第8回大船渡・末崎地区学校統合推進協議会(梅澤聖史末崎小PT

決定した運動着

A会長、委員22人)は、26日夜に大船渡町のおおふなぽーとで開かれ、制服・運動着の選定結果が示された。これまで実施したアンケートをもとに、制服は紺色のブレザー、運動着は上下の色が異なるタイプに決定。校歌の作詞・作曲は末崎町出身のシンガーソングライター・濱守栄子さんが担い、年内に完成し、開校前に歌唱指導などに入る流れも確認した。 (佐藤 壮)

 

 決定した制服・運動着は、開校時の新1学年生徒から着用。現在、大船渡、末崎両中学校に通う新2年生と新3年生は、統合前の現行品使用を基本とするが、新制服を一式購入しての着用も認める見込み。
 制服は、紺色を基調としたブレザータイプ。女子生徒も、チェック柄のスラックスを選択できる。ネクタイやリボンは、紺色など斜めのストライプが入ったデザインとなっている。
 一方、運動着は上が青色で下が紺色と、上下異なるタイプに。Tシャツやハーフパンツは紺色となった。
 制服と運動着のあり方はこれまで、同協議会などが協議を重ね、両校と大船渡、大船渡北、末崎の各小学校ではアンケートも実施。制服は色が紺またはグレーの9案から、運動着は青色や紺色を基調とした6案から選択を求め、制服は紺色のブレザータイプが上位に入り、運動着は上下の色が異なるタイプが最多だった。
 校歌の作詞・作曲に関しては、今年1月の同協議会で、濱守さんを制作委託の第1候補者に決定。快諾したことから、濱守さんが代表を務める「合同会社トップアーティストライフ」と委託契約を結び、今月、校歌制作業務に関する打ち合わせが行われた。
 協議会ではこれまで、校歌に用いる単語・フレーズとして「黒潮魂」「碁石」「産土の子」「海山清き大船渡」などを提供。さらに、明るく力強いイメージやテンポがよく、歌いやすい曲調とし、生徒たちが希望を持ち、目指す人物像を思い描くとともに、大船渡、末崎両町の自然や伝統を尊重するといった思いを込める方針も確認している。
 この日の協議では、2曲の歌詞提案とデモ音源の試聴が行われ、委員の意見を集めた。今後は、合唱、吹奏楽の譜面づくりや楽器の種類調整なども進められる見込み。校歌は年内に完成し、開校前には濱守さんによる歌唱指導も予定する。
 統合を巡っては①統合方式は新設統合、時期は令和7年4月②統合の学校名称は大船渡中学校③統合後の校章は現在の末崎中学校の校章を使用④統合後の校歌は新校歌を制作──で合意。通学支援として末崎地区の全生徒を対象にスクールバスを運行し、現在はルート調整などが進む。