節目の第30回 催し多彩に 実行委が開催要項決める 11月4日に産業まつり
令和6年9月21日付 1面

「第30回すみた産業まつり」は11月4日(月)、住田町世田米の町役場前で行われる。20日に開かれた実行委で開催要項を決定。30回の節目を迎えた今年は、町産食材を使った料理の提供、各種イベントに加え、タレントの天津木村さん=盛岡市在住=によるトークショーも予定しており、食、農林業、芸能など各分野の多彩な催しで〝住田の秋〟を発信する。(清水辰彦)
「すみた産業まつり」は実りの秋を祝うとともに、町内外に広く住田の店舗や産物をPRすることで販売促進や産業振興を図ろうと、毎年10月下旬に「町文化・産業まつり」の産業部門に位置づけて開催。
例年は農業、林業、商工の各参加型イベントなどが催されてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために令和2、3年は見合わせた。4年はマスク着用や手指消毒、来場者間の密集回避のほか、食べ歩きを不可とするなど新型ウイルスの感染対策を講じながら実施。昨年は5年ぶりに通常開催となり、町内外から約2200人が来場した。
まつりを主催する実行委は町や町農業委員会、大船渡市農協、気仙地方森林組合、町商工会、町観光協会の各代表、事務局長らで構成。20日の会議には各団体関係者ら10人余が出席した。
冒頭、神田謙一町長は「産業まつりを広くPRし、まつりの盛り上げを図っていきたい。多くの方に楽しんでいただけるイベントを目指す」とあいさつ。引き続き本年度の開催要項や収支予算を協議し、いずれも原案通り決定した。
開催要項によると、今年は30回記念特別ゲストとして、吉本興業所属で本県に移住して活動している天津木村さんを招いてトークショーを開き、まつりの盛り上げを図る。消防や自衛隊の車両、パトカーの展示も行う。
このほか、丸太切り大会、郷土芸能披露、農林業・商工業イベント、五穀豊穣餅まき、ステージイベントなども企画。会場には町内外の事業者が出展して、食など自慢の一品で来場者をもてなす。
当日は午前10時からオープニングで郷土芸能披露が行われ、10時15分に開会式、10時30分に餅まきを行い、10時50分から11時35分にかけて、住田町の楽珍一座と音楽サークル・音蔵、大船渡市のLAWBLOW&2WINGによるステージが繰り広げられる。
午後0時20分に郷土芸能、0時50分に丸太切り大会を行い、1時30分から天津木村さんらのトークショーが始まる。閉会式は2時。
一方、例年は同時開催してきた「文化・産業まつり」の展示部門は、10月25日(金)〜同27日(日)に社会体育館で作品展を開催。同まつり舞台部門は、25日に農林会館大ホールで小中高連携文化発表会、11月4日に町役場町民ホールで芸能まつりを開く予定としている。