5年度決算認定し閉会 町議会9月定例会最終本会議  

▲ 5年度の各決算を認定して9月定例会が閉会

 住田町議会9月定例会は24日、最終本会議を開き、決算審査特別委員会(委員長・佐々木信一議員、議長を除く全11議員で構成)に付託されていた令和5年度一般会計決算、各種特別会計決算、事業会計決算をいずれも賛成多数で認定した。このほか議案13件を同意・可決して閉会した。(清水辰彦)

 

 全12議員が出席した本会議では、5年度の一般会計決算、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療の各特別会計決算、簡易水道、下水道両事業会計決算について、佐々木委員長が「いずれも原案通り認定する」と結論づけた審査結果を報告した。
 5年度一般会計決算は、歳入が52億9921万円で、歳出が51億4641万円。歳入から歳出と翌年度に繰り越すべき財源を引いた実質収支は、1億5085万円の黒字となった。
 討論では、阿部祐一議員が賛成の立場から、新型コロナウイルスのワクチン接種、コロナ禍における町独自の経済対策であるプレミアムチケット発行、滝観洞観光センター新築による観光誘客、仕事と学び複合施設(イコウェルすみた)整備による関係人口創出・拡大、農林業振興などを取り上げ、「行政は自治体の原点に返り、住民との約束を守ること、住民福祉の増進といった自治体本来の役割を果たすことが大切であり、『住民が主人公』という立場で町政に取り組むことが成果につながったと、とらえられる」と評価。
 反対討論はなく、いずれの決算も賛成多数で認定した。
 同日はこのほか、▽町税条例の一部改正▽町国民健康保険条例の一部改正▽子ども、妊産婦および重度心身障害者医療費給付条例の一部改正▽6年度一般会計補正予算(第4号)──なども賛成多数で可決した。
 このうち、一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ3232万円を追加し、総額を53億1928万円とした。
 主な歳出は、上有住の中埣地内で行われている埋蔵文化財発掘調査の委託料504万円、「花粉の少ない森林への転換促進対策事業補助金」1000万円──など。
 人事案件では、松高正俊教育長の任期満了に伴い、同教育長の再任に同意。任期満了で退任する現・教育委員の畠山優子氏(60)=世田米=の後任に、佐藤真由美氏(46)=同=を任命することにも同意した。任期はそれぞれ10月1日からで、教育長は3年、教育委員は4年。