多彩な体験ブースも企画 「海の豊かさ」発信へ実行委結成 10月19日に親子釣り大会
令和6年9月26日付 7面

陸前高田市米崎町の脇之沢漁港沼田地区に位置するフィッシャリーナ陸前高田で10月19日(土)午後1時30分~同4時30分に、初の「陸前高田ファミリーフィッシングカップ」が開催される。岸壁から竿を出して大物を狙うほか、ルアーへの色塗りといった多彩な体験ブースも設け、生物との触れ合いやものづくりの楽しさを発信する。参加を広く呼びかけている。
「三陸の魚に触れて海の豊かさを体感してほしい」「マナーを守って安全に釣りを楽しむことを知ってほしい」といった思いから、釣りを楽しむ住民らで構成する実行委員会(佐々木祐輔実行委員長)が主催。ルアーメーカーの「BlueBlue」が協賛し、同市の地域活性化事業調整費補助金を活用する。
小学生以下の児童とその保護者を1組とし、釣った魚の全長を競う。実行委によると、サビキ釣りではアジやタナゴ、えさ釣りではカレイやアイナメ、ルアーではスズキや青物を狙えるという。釣り具はレンタルも可能で、早めの申し込みを呼びかける。
会場には体験ブースも用意。狙った場所にルアーを投げる「キャスティングゲーム」や、魚を手で触れることができる「タッチプール」、好きな色で仕上げる「ルアー色塗り」などを予定し、参加親子以外の来場も歓迎する。
大会の定員は30組。参加費は保険、釣りえさ、仕掛け代などで1000円。定員に達し次第申し込みを締め切るが、すでに10組程度の参加希望が寄せられている。
開催周知のチラシは、大船渡市赤崎町のNPO法人NOWBELBE(ナウベルビー)が運営する障害者就労支援施設の利用者が作成。管理者の金野正一さん(38)は「子どもにもメッセージが伝わる構成になった」と語る。
BlueBlueのオフィシャルアングラーを務める岩渕隼人さん(41)=赤崎町=は「『大きな魚を釣る』という目標を立てて楽しんでほしい」、佐々木委員長(41)=陸前高田市高田町=は「生き物と触れ合って豊かな心を育むとともに、ルアーの色塗りなどを通してものづくりの楽しさも感じてもらえれば」とそれぞれ期待を込める。
別掲のQRコードから申し込みを。問い合わせは同実行委(takata.ffcup@gmail.com)へ。