秋の高校野球県大会/大船渡 2回戦で完封負け 久慈に0―3 最終回に粘るも1点遠く(別写真あり)

▲ 【大船渡―久慈】大船渡は好機であと1本が出ず完封負け

 第77回秋季東北地区高校野球県大会は25日、盛岡市のきたぎんボールパークと花巻市の花巻球場で、2回戦4試合が行われた。気仙勢で唯一出場の大船渡が昨秋準優勝の久慈に挑んだが、0─3の完封負けで、トーナメントから姿を消した。
 同大会には、県内5地区の予選を勝ち抜いた23校が出場。秋の県一と、上位3チームに与えられる東北大会(10月12~19日、福島県)への出場権をかけ、トーナメント戦を繰り広げている。
 1回戦で水沢商業を下した大船渡は、同日の同パーク第1試合で久慈と対戦。今春の県大会2回戦と同じ顔合わせとなった。
 先攻の大船渡は初回の守りで、先発・熊谷航が三塁打と犠飛でいきなり先制を許した。
 追いかける大船渡は、久慈の先発左腕・宇部奨の前に、四回までわずか1安打に抑えられ、反撃の糸口をつかめなかった。
 それでも五回、大船渡は5番・山田と6番・佐々木結の連続内野安打で1死一、二塁と得点圏に走者を進めた。二走・山田の三盗は阻まれたものの、7番・熊谷郁、8番・山本がそれぞれ四球を選んで2死満塁と好機を広げた。しかし、後続が打ち取られチャンスを生かせなかった。逆にその裏、2死一、二塁のピンチから失策で追加点を許した。
 七回には、4番・熊谷友、熊谷郁の安打で2死ながら三塁まで走者を進めたが、次打者が三振で無得点。さらに1点を奪われた八回にも、9番・佐々木暖の内野安打と3番・熊谷航の中前打で2死一、三塁と得点機を迎えたが、ここも次打者が三振に倒れた。
 後がない大船渡は九回、代打・熊谷樹と熊谷郁の連続安打で2死一、二塁とし、佐々木暖の内野ゴロが敵失となり満塁。同点に追いつく絶好機だったが、次打者が空振り三振を喫しゲームセット。相手を上回る数の安打を放ちながら、10残塁と決定打を欠き、完封負けで2回戦敗退となった。
 ▽2回戦
大船渡
000000000|0
10001010×|3
久 慈
 (大)熊谷航―熊谷友
 (久)宇部奨―和野
 ⚾三塁打=谷﨑(久)