変わる暮らし 負担増も きょうから年度後半の10月 価格改定や制度変更 くみ取り手数料や郵便料金、バス路線…
令和6年10月1日付 1面

きょうから令和6年度の折り返しとなる10月に入った。身近な暮らしに関わる価格改定や制度変更で、新たな負担増も見込まれる。し尿処理の収集運搬(くみ取り)の手数料や郵便料金が値上がりとなるほか、大船渡市末崎町内では県交通路線バスが廃止され、デマンド交通の実証事業が始まる。児童手当拡充といった子育て世帯支援はあるが、食料品などの値段高騰が続く中、各家庭のやりくりは厳しさを増しそうだ。(佐藤 壮)
一般廃棄物であるし尿処理は、気仙3市町では気仙広域連合が共同処理を行い、約7500世帯から収集。管内業者に運搬業務を委託し、受託業者が利用者から徴収する収集運搬手数料が委託料となっている。
今回の引き上げは、委託業務の赤字状態が続く現状を踏まえた対応。50㍑までごとの利用者負担額は、現行の380円から510円とし、1回の収集量が200㍑以下の場合、1520円から2040円となる。
気仙広域連合は平成10年に設立され、過去4回実施の手数料改定では50㍑までごとでは300円台を維持してきたが、一気に500円台となる。1日の収集業務から適用。これまで、1世帯当たりの平均年間負担は2万2800円で、改定後は7800円増の3万600円と試算する。
郵便料金も、郵便物数が減少を続ける中、人件費や燃料費の高騰、協力会社への価格転嫁が求められる中、消費税率の引き上げを除けば30年ぶりに値上げに踏み切る。通常はがきが22円値上がりして85円となるなど、定形郵便物も含め約3割上昇する。
碁石海岸~立根を結ぶ県交通バスの碁石線は、末崎地区内の運行が9月30日で廃止となった。BRTと路線が一部重複していることや、利用の低調が増加している状況を受け、見直しを進めた。
地区内の碁石海岸、赤土倉漁港下り口、碁石地区コミセン前、碁石中井、小山、梅神、たいら、たいら団地前、平林、上中野、中野、細浦駅前、峰岸、船河原海岸に加え、大船渡町の丸森の各バス停留所が廃止に。県交通大船渡営業所によると、各停留所の看板は近く撤去される。
同営業所の舘洞良明所長(38)は「住民の方から『今までありがとう』と菓子の差し入れもあり、特に碁石地区の住民を支える〝足〟だったことを再認識している。いろいろな流れがある中での運行終了で、所員一同、さみしく、悲しい限り」と話す。
碁石線の一部区間を含む、大船渡地区内の大船渡温泉~商人橋~立根は丸森立根線として運行。同営業所では運行ダイヤはホームページなどで確認するよう呼びかける。
市は1日から、末崎地区でデマンド交通実証実験を行う。事前予約制で、同地区内で乗降する地域住民らに対応し、マイヤ大船渡店や大船渡病院、市役所、盛駅などへの移動を支える。
公共料金や食品の値上がりが続く一方で、児童手当給付事業では支給年齢拡大や第3子以降の増額など10月分(12月支給分)から変更に。支給対象は「15歳まで」が「18歳まで」に拡大し、所得制限も撤廃された。
これまで1万円~1万5000円だった支給額は、第3子以降が月3万円に増額。多子加算の対象となる年齢が22歳の年度までに拡大されるほか、現行は年3回の支給回数が6回に増える。拡充に該当する一部世帯は、各市町への申請が必要となる。
くみ取り手数料や、郵便料金の改定概要は別掲。