〝冬の味〟に酔いしれて 酔仙酒造「雪っこまつり」 キャッセンを主会場に(別写真あり)
令和6年10月6日付 6面
陸前高田市の酔仙酒造㈱(金野連代表取締役社長)による「雪っこまつり」は5日、大船渡市大船渡町のキャッセン大船渡千年広場などで開かれた。今月販売が始まった冬季限定商品「活性原酒雪っこ」をはじめ、同社のさまざまな日本酒が味わえる催しで、飲食物販売や子ども向けのコーナーなども開設。会場には多くの人々が足を運び、気仙を代表する〝冬の味〟に酔いしれた。
まつりは、昭和45年の誕生以来、半世紀以上にわたって親しまれている雪っこの販売開始時期に合わせ、消費者らへの感謝を表そうと昨年に続いて企画。㈱キャッセン大船渡と大船渡地域戦略が共催した。
主会場の千年広場には、オープン時から酔仙の商品や日本酒のファンらが来場。同社を代表し、杜氏の金野泰明取締役が「雪っこが誕生からきょうまで販売できているのは、ひとえに皆さまのおかげ。雪っこやそのほかの酒、おいしい食べものを心ゆくまで味わってほしい」とあいさつし、日頃の感謝を込めた。
会場では、雪っこが1杯無料で振る舞われたほか、大吟醸、純米吟醸、今年デビューした「純米うすにごり雪っこ」など5商品を1杯売りで提供。市内の団体や飲食店が出店し、焼きホタテ、焼きサンマ、アユの塩焼き、鶏ハラミ焼き、焼きそばなど、一杯に合うグルメの数々を販売した。
また、豪華景品を用意した「きき酒大会」、子ども向けの縁日コーナーも人気。酒造りの工程や道具などを紹介するブースも関心を集めた。
猪川町の大船渡蔵では、金野取締役の案内による蔵見学も行われ、参加者らは酒造りの現場を間近に。見学者限定で、〝秘蔵酒〟である鑑評会向け純米大吟醸が販売された。
盛町から訪れた猪俣和希さん(22)は、きき酒大会や見学会などに参加。「きき酒は難しかったが、さわやかな味、甘みがあるものなどがあると知り、おいしかったし、より酔仙さんの商品に興味が湧いた。さまざまな料理との取り合わせも楽しみたい」と話していた。