気仙の浜っこ 感性きらり 第41回県海の子絵画展 小中学生7人が最優秀賞

▲ 記念撮影におさまる最優秀賞の児童・生徒ら

 第41回「県海の子絵画展」(県内各漁協、東日本信漁連岩手支店主催)の表彰式が11日、盛岡市の県水産会館で開かれた。気仙では大船渡、陸前高田両市の小中学生合わせて7人が最優秀賞に輝き、大船渡市の吉浜小学校(西田牧恵校長、児童42人)と陸前高田市の高田東中学校(千葉賢一校長、生徒166人)が学校賞を受賞するなどした。豊かな三陸の海の光景や、そこで働く人々と日常的に触れ合う浜っこたちの感性が光った。最優秀賞受賞作品は、全漁連主催の第47回全国展に推薦される。
 同展は、漁業の未来を担う県内沿岸の小中学生が対象。海を愛し、漁業を育てる意識の高揚、漁業に夢を持つ子どもの育成を目的に開催。海や漁業、漁船にかかる作品を募り、表彰している。
 今回は県内沿岸部の小中学校から合わせて625点の応募があり、審査の結果、最優秀賞10点(小学校6点、中学校4点)、優秀賞18点(小学校12点、中学校6点)、入選88点(小学校80点、中学校8点)が決まった。
 気仙両市からは小学校202点、中学校33点の応募があった。小学校の部は、最優秀賞の6枠中3枠、中学校の部は4枠すべてを気仙の児童・生徒が占めるなど、高く評価された。
 表彰式には最優秀賞受賞者とその保護者、来賓など約40人が出席。信漁連支店運営委員長の砂田光保広田湾漁協組合長は「皆さんがいつも見ている三陸の海は、世界に誇る三大漁場の一つ。これからも、豊かな感性と想像力をもって作品に取り組んでほしい」とあいさつ。一人一人に表彰状や記念の盾が贈られた。
 気仙の児童生徒はこのほか、優秀賞を小学校部門11人、中学校部門4人が受賞。小学校部門で44人、中学校部門で5人が入選した。
 入賞全作品は11月16(土)、17(日)の2日間にわたって久慈市文化会館アンバーホールに展示される。
 気仙の最優秀賞受賞者は次の通り。同賞受賞作品と、優秀賞、入選受賞者名は後日掲載予定。
 【最優秀賞】
 ◇小学校の部
 ▽県教育長賞=寺澤湧李(吉浜1年)▽岩手日報社賞=大和田彩乃(末崎6年)▽県漁連代表理事会長賞=山岸夏梛(綾里3年)
 ◇中学校の部
 ▽県知事賞=千葉翠(高田東2年)▽県教育長賞=菊池里歩(同1年)▽岩手日報社賞=金野莉央(同3年)▽NHK盛岡放送局長賞=難波樹里(大船渡1年)