3競技に気仙の5人出場へ ねんりんピック2024 鳥取であす開幕 

テニス競技の大田さん

ソフトテニス競技の近江さん

サッカー競技の村上さん

  第36回全国健康福祉祭とっとり大会「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」(厚生労働省など主催)は19日(土)、鳥取県で開幕する。スポーツ分野では、テニス競技で大田良華さん(76)=大船渡市立根町、ソフトテニス競技で近江雅喜さん(68)=陸前高田市気仙町、サッカー競技で村上金吾さん(67)=同市高田町、藤原伸一さん(60)=同市米崎町、佐野正史さん(62)=大船渡市赤崎町=の計5人が出場を予定し、健闘を誓っている。
 ねんりんピックは、スポーツや文化、福祉イベントなど多彩な事業を通じて高齢者の生きがい、健康づくりを推進する国民的な祭典。
 鳥取大会は22日(火)まで4日間の日程で開催。健康、福祉・生きがいなど各種イベントを展開する中で、スポーツの交流大会も実施する。
 テニス競技に出場する大田さんは、昨年の県民長寿体育祭テニス交流大会で優勝し、出場権を獲得。一関市の選手とペアを組み、3度目の挑戦で初の出場権をつかんだ。
 長年ソフトテニスを続け、東日本大震災後から県ロングテニスクラブ気仙地区支部で競技を始めた。ねんりんピック出場がかない「やっと出ることができてほっとした。全国のレベルは高いが、1勝はしたい。同年代との交流も楽しみにしている」と意気込む。
 一方、ソフトテニス競技に出場する近江さんは、4月の県予選を通過し本県チーム「絆いわて」にメンバー入り。盛岡市の選手と男子のペアを組み、各種大会や地元ソフトテニス協会の仲間との練習で培った技術を全国舞台で発揮する。
 ねんりんピックの出場メンバーに選ばれたのは3度目となったが、過去2回は新型コロナウイルス感染症の流行や他大会との兼ね合いで出場を断念。それだけに「すごく楽しみ。大学時代の後輩と再会する予定もある。勝ち星を挙げ、表彰されることを目指して頑張る」と力を込める。
 サッカー競技には、岩手県内各地の選手らで構成するチーム「岩手60」の所属選手から19人が出場し、気仙両市の3人も挑む。
 村上さんは、令和元年の和歌山大会以来の出場。高田高校サッカー部で監督を務めた時の教え子にあたる藤原さんと一緒のチームになり「うれしい。久しぶりに会う人たちとの交流も楽しみながらプレーしてきたい」と語る。
 藤原さんは「ねんりんピックは初の経験。西日本の人たちと交流できるめったにない機会なので、思い切ってプレーしてきたい」と気合十分。
 佐野さんは、一昨年の神奈川大会出場を振り返り「同年代が本気でプレーしているのを見て、刺激を受けた。けがに気をつけて、チームのために頑張りたい」と活躍を誓う。