2024衆院選岩手2区/候補者の訴え②(届け出順) ─街頭演説、インタビューより─ 中村起子氏(59)=立民・新

東京一極集中解消を

 

 雫石から八幡平まで、八幡平から久慈まで、久慈から陸前高田までという、本州最大の面積で世襲の議員か芸能人でしか勝てないような理不尽な区割りになってしまったこの岩手2区に手を挙げ、昨年6月に公認候補予定者となった。
 2区を志願したのは、祖父が八幡平市、祖母が久慈市の出身で、滝沢や雫石、大船渡にも親戚が住んでいるから。私のルーツは2区にある。
 昨年6月からくまなく選挙区を回る中で、目を覆うような状況があちこちに見られた。例えば過疎の問題。これは自治体だけではどうしようもない。少子化も絶望的で、自治体はできる限りのことをやっているが、国政が手をこまねいて放置してきた。その結果、農林水産業の衰退、担い手不足などの形で2区を襲っている。
 何よりも、この地方に活力を取り戻したい。そのためには、東京一極集中を一日も早く解消しなければならない。これらは政治家にしかできないこと。大きな見地と長期的な視野に立って、さまざま動いていきたいと思っている。
 12日間で一つでも多く課題を吸い上げ、自分の政策に反映し、約束を実現できることを願っている。
 2区は過疎、少子高齢化、経済格差、この三つが凝縮されている。この2区を良くすることができれば、日本国中を良くする政策を立ち上げられると信じている。日本のため、岩手のために尽くしていきたい。
 岩手には、土地も、エネルギーも、資源もあり、独立できるほど自給率がある。ないのは国からの助けだけ。地方の声を一つでも多く国政に持って行くという、まっとうな衆議院議員の役割を担わせてほしい。今までと同じことをやっていては明るい未来は来ない。
 弱い人に負担を押しつける政治を、今の仕組みを、根底から変えないと日本が滅びてしまう。皆さんが希望を持てる社会をつくっていきたい。相手は本当に強いが、追いつけ追い越せの精神で頑張る。