英語研修への派遣目指す 国際教養大(秋田)の2泊3日プログラム 市が来年秋実施を想定 市内中高生を対象に

▲ イングリッシュ・ビレッジ派遣の計画が報告された総合教育会議

 陸前高田市は市内中高生の英語力向上を目的に、来年秋に国際教養大学(本部・秋田県秋田市、モンテ・カセム理事長兼学長)が手掛ける英語研修プログラム「English Village(イングリッシュ・ビレッジ)」への生徒派遣を計画している。2泊3日の人気プログラムで、同大の学生が先生となり、中高生がレクリエーションやプレゼンテーションなどを通じ、楽しく英語を学ぶ内容。グローバルな人材の育成に向け、同大のノウハウを生かした学びの機会を提供する。(高橋 信)

 

 派遣事業の構想は、23日に市役所で開かれた総合教育会議で示された。現段階で対象は高田高1年生と、高田東中、高田第一中の2、3年生の計30人程度を想定。参加費は現在、庁内で検討している。
 市によると、イングリッシュ・ビレッジは国際教養大教員によるトレーニングを受けた学部生や大学院生が運営する独自のプログラム。参加者同士で6人程度のグループをつくり、日本人学生2人、留学生1人が指導を行う。
 プログラムは、初日に英語でのコミュニケーション体験、レクリエーション、2日目に英会話の研修、留学生へのインタビュー、プレゼンテーションの準備、3日目に最終プレゼンを予定。英語コミュニケーションに自信を持つ体験ができるのが特色という。
 会議に臨んだ教育委員からは「大変良さそうな研修。ぜひ実施してほしい」などと評価する声が上がった。「生徒を大学に派遣するのではなくて、大学の学生に陸前高田に来てもらい、英語を学ぶ研修も検討してほしい」との注文も聞かれた。
 市教委は、第10次市教育振興基本計画(令和6~10年度)の基本施策の一つに「グローバルな視点で地域の活性化を担う人材の育成」を盛り込む。
 同計画に基づき、小学生に対しては国際理解教育の推進、3、4年生による外国語活動、5、6年生による外国語学習を展開。中学生向けは、立教大の外国人留学生と交流する「陸前高田イングリッシュキャンプ」、市と友好都市関係にある米クレセントシティ市のデルノーテ高生徒との交流などを行っている。
 こうした中、市教委はさらに英語への意欲関心を高め、実践力の向上、新たな自己の可能性を伸ばす機会を中高生に提供しようと、イングリッシュ・ビレッジへの生徒派遣の検討に乗り出した。同大との縁は、モンテ・カセム学長が昨年、同市を訪れ、佐々木拓市長と懇談したことから生まれており、同ビレッジが実現すれば官学の連携促進にもつながりそうだ。
 佐々木市長は「国際教養大学のキャンパスは、外国のような空間。普段日本語だけで話している生徒たちにとって、大学に行き英語で会話する体験は大きな刺激になると思う。国際教養大の知見を借りながら、グローバルな人材の育成にも取り組んでいきたい」と展望する。