収穫の秋 存分に堪能 気仙の農畜産物一堂に 2回目の「JAまつり」(別写真あり)

▲ 新鮮な地元産野菜の販売などが行われ、にぎわいを見せた「JAまつり」

 大船渡市農業協同組合(猪股岩夫組合長)による令和6年度「JAまつり」は26日、同市大船渡町のJAおおふなと本店・大船渡支店で開かれた。昨年に続く2回目の開催となったこの日は好天に恵まれ、各地から世代を超えた多くの人々が来場。気仙の農畜産物の販売や振る舞い、ステージイベント、品評会、各種展示などが行われ、来場者らは収穫の秋を存分に堪能した。(三浦佳恵)

 

 JAまつりは、気仙3市町の枠組みによる農業イベントとして、昨年初めて開催。2回目の今年も各市町が協賛し、大船渡青果㈱、五葉地域振興㈱、㈱東海新報社が後援した。
 この日はオープン前から人々が詰めかけ、会場は活気に沸いた。開催式では、猪股組合長が「このまつりで農業に関心を持ってもらい、JAのファンがたくさん誕生するよう、日頃の感謝を込めてもてなしたい」とあいさつ。佐々木拓陸前高田市長と、姉妹農協・JAさがえ西村山(山形県)の安孫子常哉組合長が祝辞を贈った。
 主催者、来賓らによるテープカットに続き、農産物品評会・フラワーコンテストの表彰式を実施。餅まきには多くの来場者が集まり、まつりの開催を祝い合った。
 駐車場では、地元産の新鮮な野菜、果物、花き、畜産物、Aコープ商品、加工品などを販売。試食も交えておいしさもPRしたほか、数種類の「米崎りんご」を用意した詰め放題コーナー、子ども向けの縁日コーナーも好評を博した。
 ステージには、チンドン「寺町一座」、大船渡民謡保存会、県立大船渡東高校太鼓部、お笑いコンビ・クールポコが登場。来場者らに楽しいひとときを届け、まつりに花を添えた。
 また、新米を使った炊き込みご飯や山形の芋煮汁、パック牛乳を無料で300食振る舞うコーナーには長い列ができるほどの人気ぶり。農産物品評会・フラワーコンテストの展示会、気仙の園児らが出品したぬりえ展、いす型の地震動体験装置で過去に起きた地震の揺れを体験できる防災教室、JAおおふなと写真展、クイズコーナーも来場者の関心を集めた。
 家族と訪れた小林征史さん(世田米小5年)は、「いっぱい餅がとれたし、ヨーヨー釣りをしたり、野菜を買ったりして楽しかった。野菜が好きなので、家で食べるのが楽しみ」とうれしそうな表情を見せた。
 JAさがえ西村山では、ラ・フランスやブドウ、サトイモなどの農産物を販売したほか、芋煮汁の振る舞いにも協力した。安孫子組合長は「6日に当JAで開いた新米まつりでは大船渡の皆さんがサンマの炭火焼き振る舞いをしてくれ、多くの人々に喜んでもらえた。今回はそのお返しの気持ちで来た。今後も交流を続け、互いの地域活性化に寄与していきたい」と話していた。
 農産物品評会・フラワーコンテストの入賞者は後日紹介。