立冬とともに〝薄化粧〟 五葉山で冠雪を確認

▲ 山肌が雪で白く覆われた五葉山(7日午前9時34分撮影)

 7日に暦のうえでは冬となる二十四節気の「立冬」を迎え、冷え込みが増してきた気仙地方。この日、大船渡と釜石の両市、住田町にまたがる霊峰・五葉山(1351㍍)では冠雪が確認され、山肌に〝薄化粧〟を施した姿が見られた。
 同日の大船渡は西高東低の気圧配置により晴れて日差しがのぞいたものの、気温は低めに推移した。盛岡地方気象台によると、日中の最低気温は5・3度(平年比0・4度低め)と11月上旬並みで、今季としては先月21日の4・7度に次ぐ冷え込みとなった。最高気温は11・2度(同4・0度低め)にとどまり、11月下旬並みの寒さを記録した。
 こうした中、大船渡市日頃市町の鷹生ダム周辺からは、五葉山の山肌にうっすらと雪が積もった様子が見られた。秋の到来が遅れた麓では赤や黄に色づいた木々の葉が姿を残しており、雪で薄化粧を施した山肌と共演。独特のグラデーションが、秋から冬への移り変わりを表現している。
 同気象台によると、8日は高気圧に覆われて晴れ時々曇りの予想だが、寒気の影響で引き続き寒さが続く見込みだ。