長年の尽力たたえ 市政、市勢功労者表彰 大船渡8氏、陸前高田12氏(別写真あり)

▲ 受賞者を代表して謝辞を述べる金野氏㊧=陸前高田市
▲ 受賞者に表彰状を贈呈=大船渡市

 令和6年度の大船渡市市政功労者表彰式と陸前高田市市勢功労者表彰式は8日、それぞれ開かれた。本年度、大船渡市は8氏、陸前高田市は12氏が選ばれ、産業振興や公共福祉の進展に尽くした功績をたたえた。受賞者は活動を陰で支えた家族や関係者に感謝を寄せながら、さらなる貢献を誓った。
 大船渡市の表彰式は、大船渡町の大船渡プラザホテルで開かれた。地方自治、教育、民生、治安の4分野で長年にわたり各種活動、職務に尽力した8氏をたたえた。
 地方自治功労で元市議の平田ミイ子氏(69)=猪川町、前農業委員会会長の藤原重信氏(76)=日頃市町、前行政連絡員の志田昇氏(81)=赤崎町=の3人を表彰。教育功労では、学校歯科医の後藤俊明氏(63)=末崎町=が選出された。
 民生功労は、前市保健医の阿部幸一氏(69)=大船渡町=と市民生児童委員協議会長を務める竹野武子氏(76)=同、前市社協会長の田村福子氏(78)=同=の3氏が受賞。さらに、治安功労では、元市消防団副団長の佐々木利光氏(61)=同=が選ばれた。
 式には、阿部氏を除く7氏が出席。渕上清市長や引屋敷努副市長、小松伸也教育長、市議会や各種団体関係者ら計約30人が臨んだ。
 渕上市長は式辞で「それぞれの分野で多大な貢献をされた。努力に勝る才能なし。豊かな経験が多くの示唆を与えることを実感している」などと語り、表彰状と記念品を贈呈。受賞者を代表して志田氏が「受賞は多くの先輩、同僚、地域、家族の支えがあってこそ。今後も市勢発展に尽くす」と謝辞を述べた。
 一方、陸前高田市の表彰式は、高田町の奇跡の一本松ホールで開かれた。自治教育文化、産業、民生、治安の4分野で長年にわたり市勢の発展に貢献した12氏をたたえた。
 自治教育文化功労(区長)で故・及川脩氏(享年76)=横田町、同(社会教育)で故・佐々木倉雄氏(享年80)=矢作町=と蒲生和男氏(67)=広田町、同(体育)で金野廣悦氏(75)=米崎町=がそれぞれ受賞。産業功労では、ともに水産で大和田信哉氏(69)=広田町=と鈴木和男氏(69)=同=が選ばれた。
 民生功労(民生)の受賞者は、折戸千賀子氏(79)=竹駒町、熊谷省二氏(79)=同、鈴木善久氏(79)=米崎町、吉田幹夫氏(77)=小友町=の4氏。治安功労では、ともに消防で高橋裕一氏(63)=竹駒町、伊藤幸彦氏(63)=横田町=が選出された。
 式には受賞者やその家族、来賓ら約80人が出席。佐々木拓市長は「功績は誰もが認める輝かしいもの。長年市勢の発展に向けて努力したことに感謝する」と式辞を述べ、受賞者一人一人に表彰状と記念品を贈呈した。
 受賞者を代表して金野氏が謝辞を述べ、「この感激は終生忘れることはできない。今回の栄誉を励みに、夢と希望と愛に満ちた本市のさらなる発展に向けて微力ながら力を尽くしていく」と誓いを新たにした。