シングルスで千田選手(高田)V 県高校新人卓球女子 大船渡はダブルス2位、団体3位

▲ 女子個人シングルスで優勝の千田選手

 第70回県高校新人大会の卓球競技はこのほど、奥州市総合体育館で行われた。気仙勢は、女子個人シングルスで高田の千田一華選手(1年)が優勝し、同ダブルスでは大船渡の川畑結愛(2年)・新沼怜奈(同)ペアが2位に。女子団体では大船渡が3位入賞を果たし、東北高校選抜卓球大会(12月、秋田県秋田市)への出場を決めた。
 女子個人シングルスは、74人によるトーナメントを展開。2回戦から登場した千田選手は、2年生との3試合を連勝後、準々決勝で一関二の1年生選手に勝利。準決勝で大船渡の新沼選手との気仙勢対決を制し、決勝では、盛岡二の2年生選手を破って見事優勝を収めた。
 千田選手は、大船渡市の立根小学校4年生時に競技をはじめ、地元のさかり卓球クラブや大船渡ジュニアクラブ、大船渡一中で腕を磨いた。現在は、県民体育大会で成年男子団体4連覇の実力を誇る陸前高田市の高田クラブに通い、技術向上を図っている。
 新人大会の会場には同クラブメンバーも駆けつけたといい、千田選手は「応援がうれしく、とても励みになった。アドバイスもいただきつつ、点を取るための自分のやり方を追求できたことが、良い結果につながった」と笑顔を広げ、来年への自信につなげた。
 優勝カップのリボンで歴代優勝者の名前をたどると、シングルスで高田の選手が優勝したのは第2回大会の及川則子選手以来。学校や卓球の関係者が快挙を祝している。

女子団体3位など好成績を収めた大船渡の選手ら

 一方、女子個人ダブルスには33ペアが出場。川畑・新沼ペアは2回戦から順調に勝ち進み、準決勝では花北青雲のペアを下して決勝に進出。決勝では一関二のペアと戦い、粘り強いプレーを見せるも1─3で負けを喫した。
 さかり卓球クラブに通っていた小学校時代からのコンビという2人。大船渡一中時代は、全国中学選抜卓球大会出場で大舞台を経験した。同じ高校でさらに練習を重ね、今回の上位入賞につなげた。
 新沼選手は「隣で頑張る川畑さんとでなければ、残せない結果だったと感じている。来年の高総体は、2人でできる最後の試合になるかもしれないので、県一を超せるよう頑張りたい」と語る。
 大船渡高によると、ダブルスで同校の選手が準優勝となったのは「昭和38年の田代・吉田ペア以来」という。シングルスで3位入賞の新沼選手や、10位入賞の川畑選手の成績も含め、同校の指導陣は「個々の練習と、先輩たちから引き継いできた思いがうまくかみ合い、結果につながった」とほめたたえる。
 大船渡は、連合を含む27チームが出場した女子団体においても実力を発揮。4グループに分かれての予選トーナメントを突破し、4チーム総当たりの決勝リーグでは、1勝2敗の成績で3位に入賞した。
 主将の川畑選手は「昨年に東北選抜出場を逃していた分、本当にうれしい。小学校からの指導者の皆さんや、応援してくださる方々の支えに感謝。東北選抜では、県の代表、大船渡高校の代表として、悔いが残らない試合をする」と誓う。
 気仙勢の結果次の通り。
 【男子】
 ◆団体
 ▽予選トーナメントA2回戦
高  田3─0水沢工
 ▽準決勝
高  田3─0宮古商工
 ▽決勝
専大北上3─0高  田
 【女子】
 ◆団体
 ▽予選トーナメントC準決勝
大船渡3─0盛岡中央
 ▽決勝
大船渡3─1福  岡
 ▽決勝リーグ
大船渡3─1花北青雲
一関二3─2大船渡
盛岡二3─0大船渡
 ▽順位③大船渡
 ※大船渡高校▽監督=髙鷹義之▽選手=川畑結愛(主将)、新沼怜奈、大森海空、佐々木すみれ、菊池愛理、熊谷栞那
 ◆個人ダブルス
 ▽トーナメント準決勝
川畑結愛     玉山 暖
新沼怜奈 3─1 藤井香菜子
(大船渡)   (花北青雲)

 ▽決勝
        11─6   
菅原菜乃春 3 8─11 1 川 畑
小野寺莉里   11─7   新 沼
                  11─7  (一関二)

 ◆個人シングルス
 ▽準決勝
千田一華3─1新沼怜奈
(高田)    (大船渡)
 ▽決勝
     11─6
千 田3 13─11 1 佐藤七星(盛岡二)

     6─11 
     11─4