シングルスで千田選手(高田)V 県高校新人卓球女子 大船渡はダブルス2位、団体3位
令和6年11月10日付 6面
第70回県高校新人大会の卓球競技はこのほど、奥州市総合体育館で行われた。気仙勢は、女子個人シングルスで高田の千田一華選手(1年)が優勝し、同ダブルスでは大船渡の川畑結愛(2年)・新沼怜奈(同)ペアが2位に。女子団体では大船渡が3位入賞を果たし、東北高校選抜卓球大会(12月、秋田県秋田市)への出場を決めた。
女子個人シングルスは、74人によるトーナメントを展開。2回戦から登場した千田選手は、2年生との3試合を連勝後、準々決勝で一関二の1年生選手に勝利。準決勝で大船渡の新沼選手との気仙勢対決を制し、決勝では、盛岡二の2年生選手を破って見事優勝を収めた。
千田選手は、大船渡市の立根小学校4年生時に競技をはじめ、地元のさかり卓球クラブや大船渡ジュニアクラブ、大船渡一中で腕を磨いた。現在は、県民体育大会で成年男子団体4連覇の実力を誇る陸前高田市の高田クラブに通い、技術向上を図っている。
新人大会の会場には同クラブメンバーも駆けつけたといい、千田選手は「応援がうれしく、とても励みになった。アドバイスもいただきつつ、点を取るための自分のやり方を追求できたことが、良い結果につながった」と笑顔を広げ、来年への自信につなげた。
優勝カップのリボンで歴代優勝者の名前をたどると、シングルスで高田の選手が優勝したのは第2回大会の及川則子選手以来。学校や卓球の関係者が快挙を祝している。
一方、女子個人ダブルスには33ペアが出場。川畑・新沼ペアは2回戦から順調に勝ち進み、準決勝では花北青雲のペアを下して決勝に進出。決勝では一関二のペアと戦い、粘り強いプレーを見せるも1─3で負けを喫した。
さかり卓球クラブに通っていた小学校時代からのコンビという2人。大船渡一中時代は、全国中学選抜卓球大会出場で大舞台を経験した。同じ高校でさらに練習を重ね、今回の上位入賞につなげた。
新沼選手は「隣で頑張る川畑さんとでなければ、残せない結果だったと感じている。来年の高総体は、2人でできる最後の試合になるかもしれないので、県一を超せるよう頑張りたい」と語る。
大船渡高によると、ダブルスで同校の選手が準優勝となったのは「昭和38年の田代・吉田ペア以来」という。シングルスで3位入賞の新沼選手や、10位入賞の川畑選手の成績も含め、同校の指導陣は「個々の練習と、先輩たちから引き継いできた思いがうまくかみ合い、結果につながった」とほめたたえる。
大船渡は、連合を含む27チームが出場した女子団体においても実力を発揮。4グループに分かれての予選トーナメントを突破し、4チーム総当たりの決勝リーグでは、1勝2敗の成績で3位に入賞した。
主将の川畑選手は「昨年に東北選抜出場を逃していた分、本当にうれしい。小学校からの指導者の皆さんや、応援してくださる方々の支えに感謝。東北選抜では、県の代表、大船渡高校の代表として、悔いが残らない試合をする」と誓う。
気仙勢の結果次の通り。
【男子】
◆団体
▽予選トーナメントA2回戦
高 田3─0水沢工
▽準決勝
高 田3─0宮古商工
▽決勝
専大北上3─0高 田
【女子】
◆団体
▽予選トーナメントC準決勝
大船渡3─0盛岡中央
▽決勝
大船渡3─1福 岡
▽決勝リーグ
大船渡3─1花北青雲
一関二3─2大船渡
盛岡二3─0大船渡
▽順位③大船渡
※大船渡高校▽監督=髙鷹義之▽選手=川畑結愛(主将)、新沼怜奈、大森海空、佐々木すみれ、菊池愛理、熊谷栞那
◆個人ダブルス
▽トーナメント準決勝
川畑結愛 玉山 暖
新沼怜奈 3─1 藤井香菜子
(大船渡) (花北青雲)
▽決勝
11─6
菅原菜乃春 3 8─11 1 川 畑
小野寺莉里 11─7 新 沼
11─7 (一関二)
◆個人シングルス
▽準決勝
千田一華3─1新沼怜奈
(高田) (大船渡)
▽決勝
11─6
千 田3 13─11 1 佐藤七星(盛岡二)
6─11
11─4