新校歌が正式に決定 大船渡・末崎中学統合推進協 濱守栄子さんが作詞作曲

▲ 新校歌の案や生徒交流の日程などを確認した協議会

 来年4月に新設統合で誕生する「大船渡中」の開校を見据えた第10回大船渡・末崎地区学校統合推進協議会(梅澤聖史末崎小PTA会長、委員22人)は20日夜、盛町のリアスホール会議室で開かれた。末崎町出身のシンガーソングライター・濱守栄子さんが作詞・作曲を担う新校歌について、メロディーと歌詞が承認され、正式に決定。学校側から、今月からスタートする両校生徒の交流事業の日程も示され、濱守さんを招いた校歌の歌唱指導の流れも確認した。
 校歌は、今年1月の同協議会で、濱守さんを制作委託の第1候補者に決定し、濱守さんが代表を務める「合同会社トップアーティストライフ」と委託契約を締結。協議会から濱守さんに歌詞の単語やフレーズを提供し、8月の第8回協議会で2曲の歌詞提案とデモ音源(A案、B案)の試聴が行われ、委員らが歌詞やメロディーについて意見を寄せた。
 先月の前回協議会では、委員の意見をもとに修正が加えられた音源を試聴し、さらに内容をブラッシュアップ。今回は、再修正版として音程や曲の長さが異なる三つの案を濱守さんが制作し、意見を求めた。
 音源を聞いた委員らからは、「耳になじむ」といった感想が聞かれ、前回から有力とされていた案で意見が一致。大船渡、末崎それぞれの特徴的なフレーズや言葉がちりばめられた歌詞も承認され、新校歌として正式に決まった。濱守さんは「皆さまのおかげで良い歌ができた。自信を持って歌っていきたい」と語った。
 続いて、学校側が両校生徒による生徒交流会の日程を説明。今月28日(木)を第1回として、来年2月まで月1回、計4回開催する計画を示した。両校の1、2年生が参加し、統合後も使用する大船渡中校舎が会場となる。来年1月の開催時には、濱守さんを招き、新校歌を直接指導する時間も設けていることも伝えた。
 年明けからは、学校での保護者説明会も予定する。