剣道の「高田錬心会」始動 広田スポ少が名称変更 神事で活躍祈願(別写真あり)
令和6年12月3日付 6面

陸前高田市の広田剣道スポーツ少年団は、1日に名称を「高田錬心会」に改め、新たなスタートを切った。同日は、メンバーと保護者らが高田町の氷上神社で神事に臨み、選手らの安全や活躍を祈願。同町の夢アリーナたかたで稽古も行い、新チームでの躍進を誓い合った。
広田剣道スポ少は昭和54年7月に創設。かつては同市の高田、小友、竹駒の各町にも剣道チームがあったが、近年は広田のみ活動を継続していた。
同市で唯一の剣道スポ少となり、広田町に限らず市内全域を対象にしていることから名称を変更。チーム存続に向け、入団しやすい雰囲気づくりにつなげることも狙いとした。
新チーム名は、選手と保護者らが考えた案の中から選定。「剣道で心技体を錬り鍛え、自分や相手の心と向き合える人になってほしい」という願いをこめた。
現メンバーは、小学生11人と中学生5人の計16人。氷上神社で行われた祈とうには、道着や防具を身につけて出席し、無事故やチームの発展を願った。神事のあとには、陸前高田剣道協会から寄付され、チーム名や「感謝」の文字、奇跡の一本松のシルエットが配された横断幕も披露された。
同神社をあとにしたメンバーらは、夢アリーナたかたに移動して稽古に参加。新チームとして初の公式戦となる気仙地区剣道大会(7日、広田町)に向け、技術向上に励んだ。
伊藤颯志主将(広田小6年)は「これからも剣道を頑張っていきたいという気持ちで神事に臨んだ。練習に励み、本番で力を発揮していく」と意気込む。
同会育成会長の臼井浩之さん(49)は「子どもたちが入団しやすい環境づくりや、剣道を通じて礼の大事さを知り、将来、『やっていて良かった』と思えるような活動を目指したい」と話していた。
練習日は毎週木・金・日曜日。夢アリーナたかたと広田小体育館で稽古を行う。問い合わせは事務局(℡56・3352)まで。