15日にプレオープンへ ひころいち・ みんなの食堂 食事やふれあいの居場所を提供 地域住民有志らで運営 

▲ 15日に「ひころいち・みんなの食堂」がプレオープンへ

 大船渡市日頃市町内の住民有志らによる「ひころいち・みんなの食堂」は15日(日)、同町の日頃市地区コミュニティーセンターでプレオープンする。食事や交流の場を提供し、世代を超えて楽しくふれあえる居場所をつくろうと、5人の実行委員会メンバーらが準備を進めている。プレオープン当日は、同センターの多目的ホールを開放して勉強や遊び、語らいの場とするほか、落語演劇を上演。事前予約制で、昼食のカレーライスも提供する。実行委では「多くの皆さんに参加してもらいたい」と話し、地域内外からの利用を呼びかけている。(三浦佳恵)

 

 この取り組みは、食の提供を通して、子どもから高齢者までみんなが楽しく交流できるふれあいの居場所づくりをし、〝地域の宝〟である子どもを地域全体で育てる機運を醸成しようと企画。独居高齢者らの孤立対策、住民同士の顔が見える環境づくり、幅広い世代が芸術・文化に触れる機会の創出なども目的としている。
 実行委が中心となって運営。地元のひころいち町まちづくり推進委員会、気仙出身の舞台芸術関係者らで活動するアートプロデューサーズKESENが協力する。
 3日に会場となる同センターで実行委の初会合が開かれ、メンバー4人が出席。当日の人員体制や今後の準備などを話し合った。
 プレオープン初回となる15日は、午前10時から午後2時まで多目的ホールを開放し、子どもたちの勉強や遊びのスペース、大人たちが語らう場などに位置付ける。午前11時からは、アートプロデューサーズKESENによる落語演劇「日頃市のさんま」を上演し、正午からカレーライスを提供する。
 カレーライスの用意は50食程度を見込むが、フードロスを考慮して事前申込制とする。食事代は子どもが無料、大人が1人300円。年齢や居住地は問わず、誰でも利用できる。時間内の多目的ホールの利用、落語演劇の鑑賞は無料。
 食堂の運営に当たっては、実行委スタッフや賛同者からの寄付を活用。食事に使用する食材は、企業などにも声をかけて常時募ることとしている。また、中高生にも協力を求め、運営のサポートに当たってもらう。
 実行委では今後、数回のプレオープンを経て、月1回をめどとした定期開催を目指す。世代を超えたふれあいの場を設けることで、地域全体で子どもたちを見守り、育てる環境の充実や、独居高齢者らの孤食の解消・孤立対策の一助、地域住民らのコミュニケーションの場形成を図りたい考えだ。
 実行委では、「一人一人ができることで力を寄せ合い、人とのつながりを構築できる温かい居場所づくりをしていきたい。町外を含め、多くの皆さんに参加してほしい」と話している。
 食事の利用は、同食堂のLINEアカウント(別掲QRコード)か、電話(佐藤さん=090・6254・7563、鈴木さん=090・9535・6563)のいずれかで受け付けている。食材提供などの問い合わせは佐藤さんへ。