しわす点描/冬本番告げる水鳥たち
令和6年12月14日付 7面

▲ うっすらと氷の張った新田ため池に立つ鳥たち。ハクチョウの群れも冬をすごしている
○…12月も半ばを迎え、気仙地方も冬らしい日和が続くようになってきた。各地の水辺では、うっすらと氷が張る光景も広がり、ここで過ごす水鳥たちの姿が周囲に季節の移ろいを告げている。
○…13日は冬型の気圧配置が緩んだ一方で、低気圧や寒気の影響で冷え込み、盛岡地方気象台観測の朝の最低気温は、大船渡市が氷点下1.1度(平年比1.1度低め)で12月下旬並み、住田町が氷点下4.0度(同2.0度低め)で1月上旬並みの寒さ。気象台の観測点がない陸前高田市の最低気温は、日本気象協会のデータによると、氷点下2.0度で、3市町そろって氷点下の朝となった。
○…日中の最高気温は5~6度台にとどまり、師走らしい冷え込みの中、陸前高田市で冬鳥の越冬地の一つとなっている小友町小谷地上地内の新田ため池では、鳥たちが身を寄せ合うようにして過ごす光景が広がった。
○…現在は、多数のカモ類に加えて5羽のハクチョウの姿が見られる。鳥たちは薄氷が張った水面に立ったり、日当たりのよい土手で身を寄せ合ったりしながら、冬本番を周囲に告げていた。