プロの選手と笑顔共有 J1・川崎F 中学校訪問やサッカー教室(別写真あり)

▲ 高田第一中で生徒と選手らが交流

 サッカーJ1・川崎フロンターレ(以下、川崎F)の選手が陸前高田市の子どもたちと触れ合う「トップチーム選手陸前高田訪問&サッカー教室」は13、14の両日、同市内で実施された。8選手が来市し、高田町の高田第一中学校(佐藤学校長、生徒173人)や気仙町の上長部グラウンドで小中学生と交流。川崎Fと同市の東日本大震災後からのつながりを確かめ合い、笑顔を共有した。(阿部仁志)

サッカー教室でプレーを楽しむ子どもたち


 川崎Fは、東日本大震災がきっかけで平成27年9月に市と友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」を締結。今回の陸前高田訪問もこの一環で企画した。
 13日は、高田第一中学校の体育館で全校生徒との交流イベントを実施。同協定で中学校を訪問するイベントは、今回が初の試みとなった。
 選手らが入場すると、生徒や教員らは大きな拍手で歓迎。ステージに上がった選手らは、GK・早坂勇希選手(25)から順に一人一人自己紹介し、「きょうは楽しい時間にしましょう」と呼びかけた。
 次いで、川崎Fと同市の歩みについてクラブスタッフが説明したあと、選手らがリフティングやロングキックなどを実践して〝プロの技〟を披露。
 質問コーナーでは、生徒からの「試合で緊張しないためには」という問いに、DF・佐々木旭選手(24)が「自分も緊張するが、それを考えないくらい自信を持つ」と、同・高井幸大選手(20)が「緊張やプレッシャーを楽しめるぐらい余裕を持てるといい」とアドバイスを送った。
 景品付きクイズも行われ、生徒らは、ステージから降りた選手らと言葉を交わしながら挑戦。サッカー経験の有無にかかわらず、第一線で活躍する選手との触れあいを楽しんだ様子だった。
 14日は気仙町の上長部グラウンドでサッカー教室を開き、小学生約40人が参加。子どもたちは低、中、高各学年の3グループに分かれ、それぞれ選手と一緒に試合を展開。川崎Fのマスコットキャラクター「ふろん太」も輪に入った。
 日頃の練習の成果を発揮した子どもたちは、選手らから「ナイス」「うまい」とほめられると、ますます張り切ってプレー。その後は川崎Fグッズが当たる抽選会に参加したり、選手と一緒に食事を楽しんだりと、貴重な体験に笑顔を広げていた。
 藤川蒼大さん(小友小3年)は「一緒にサッカーをできて楽しく、頑張ろうという気持ちになった。自分もあんな風にプレーできるようになりたい」と話していた。