自作のたこ 空高く 吉浜小とこども園 「気仙沼凧の会」に教わる(別写真あり)
令和6年12月19日付 6面

大船渡市三陸町吉浜の吉浜小学校(西田牧恵校長、児童42人)で18日、たこ作り教室とたこ揚げ大会が開かれた。児童らは、作り方を教わったたこが青空高く昇る様子に歓声を上げ、大人とともに昔ながらの遊びに触れていた。
吉浜地区では10年ほど前から住民が中心となり、たこを通した世代間交流を行っている。この日は、宮城県気仙沼市の「気仙沼凧の会」(加藤斉克会長)のメンバー3人を講師に迎えたほか、地元住民6人も協力した。
たこ作り教室には、同校の1、2年生10人と吉浜こども園の年長児4人が参加した。児童らはそれぞれ絵を描いたビニールシートに、割り箸や竹ひごの骨組みを貼り付けてたこを作成。凧の会メンバーに教わりながら注意深くたこ糸を通し、足には好きな色のテープを貼って完成させた。
その後、同校の児童らが校庭でたこ揚げ大会を行った。この日は青空が広がり、時折強めの風が吹く絶好のたこ揚げ日和。すぐに児童らのたこが空高く昇った。
凧の会メンバーや地元住民は、だんだんとたこ糸を伸ばして高く揚げる遊び方を指導。児童らは、強い風で他とぶつかりそうになるたこにはらはらしながらも、空の中に小さく見えるほど高く昇った様子に歓声を上げていた。
木村煌斗さん(2年)は「骨組みを貼りつけるところが難しかった。学校の屋根よりも高く飛んだので、もっといっぱいやりたい」と、楽しんでいた。
凧の会の小野寺靖夫さん(80)は「たこ揚げは明るい気持ちになるし、一番は世代間交流になる。父母、祖父母の世代との分断が起こらないようにできたら」と話した。