2024気仙この一年/記者の取材ノートより⑦ 事件・事故 首崎で9㌶焼く林野火災 交通事故傷者が大幅増
令和6年12月29日付 1面
官民合わせた大規模消火作業
5月26日、大船渡市三陸町越喜来の首崎の市有林で林野火災が発生。大船渡消防署と市内全域の消防団が出動する大規模な消火作業となった。およそ9㌶を焼損し、6月4日に鎮火が宣言された。
現場は斜面が多く車両が進入できず、林道に延長7㌔のホースを通す作業が行われた。26日は約270人、27日は約320人が消火にあたったほか、民間企業と近隣住民も水利の確保や食料を届けたりと支援した。
このほか、3月16日には大船渡町の民家で、11月15日には住田町上有住の空き家で、それぞれ住居や蔵などに延焼する火災が発生した。
大船渡地区消防組合消防本部と陸前高田市消防本部によると、今年の火災発生件数は26日現在で大船渡市7件、陸前高田市6件、住田町2件。
12日間にわたりクマの目撃多発/大船渡市
大船渡市農林課には6月17日から28日にかけて、猪川、立根両町にまたがる地域でのクマ目撃情報が相次いで寄せられた。
現場は福祉施設や学校が複数あり、23日には老人ホームの玄関付近にも出没。職員らは自動ドアを締め切るなどしたほか、市職員も現場周辺にわなを設置するなど、関係者が連日の対応に追われた。
その後、28日にハンターが立根町でクマ1頭を捕殺したことで、現場付近での出没は沈静化した。一連の出没による被害は確認されなかった。
このほか7月8日には、陸前高田市立気仙小学校の校庭にクマ1頭が出没。付近の住宅地などにも出没し、児童や住民らに不安が広がった。
事故による傷者が大幅増
大船渡警察署管内の交通事故による傷者は、今月26日現在で82人(前年同期比28人増)と大幅に増加し、各地で交通安全が呼びかけられた。
6月11日には、陸前高田市矢作町の国道343号で、横断歩道を歩いていた小学生が軽乗用車にはねられ、重傷を負う事故が発生。10月21日には気仙町の交差点で、軽乗用車とダンプカーが出合い頭に衝突し、軽乗用車に乗っていた70~90代の女性4人が重傷を負った。
夏場には、直線道路やゆるやかなカーブ状の道路で、車が対向車線をはみ出して衝突する事故が目立った。7月22日には陸前高田市竹駒町で、8月4日には住田町世田米で、9月23日には大船渡市末崎町で起き、いずれも重傷者が発生している。
このほか、年明け間もない1月8日には、大船渡市三陸町越喜来の越喜来漁港で軽トラックが海に転落し、乗っていた2人が溺水で死亡する事故が発生した。
SNS型特殊詐欺被害のほか相談も
SNSを通じ、投資金などの名目で金銭等を振り込ませる「投資詐欺」や、恋愛感情を抱かせ金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」といったSNS型の詐欺被害が気仙でも発生した。
1月から2月にかけては、70代女性が約1360万円を、10月には50代男性が約130万円をだまし取られた。大船渡警察署によると被害者は、「必ずもうかる」といった投資の話や、「高額報酬を受け取ることができる」という副業の話を信用し、金銭を振り込んでいた。
加えて、被害相談自体は同署に多く寄せられているが、被害届の提出にまで至らないケースもあり、引き続き注意が呼びかけられている。






