4月開校へ校歌公表 統合後の新設・大船渡中学校 作詞作曲は濱守さん
令和7年1月16日付 1面

大船渡市教育委員会は15日、大船渡中学校と末崎中学校が統合して4月に開校する新設・大船渡中学校の校歌楽譜を公表した。地域代表による統合推進協議会などの議論を経て、作詞・作曲を担ったのは末崎町出身のシンガーソングライター・濱守栄子さん。今月には両校生徒を対象に歌唱指導などを行い、新たな中学校誕生に向けた機運を高めることにしている。
統合に向け、令和5年9月に委員22人で構成する「大船渡・末崎地区学校統合推進協議会」が設置され、統合に関する協議を重ねた。
5年度は、今年4月の新設統合時期や、使用する校舎を現在の大船渡中校舎とすることに加え、統合後の学校の名称は「市立大船渡中学校」で合意。末崎中の校章を使用し、新しい校歌の制作は濱守さんが代表を務める合同会社トップアーティストライフに委託する方針を確認した。
校歌制作にあたり、協議会では、明るく力強い雰囲気かつ、テンポよく歌いやすい曲調を重要視した。生徒が希望を持ち、目指す人物像を思い描くとともに、大船渡、末崎両町の自然や伝統を尊重するイメージも伝えた。
6年度は、制作者から提案のあった校歌案の試聴を重ねた。校歌に関しては、児童・生徒からアンケートで募集した単語・フレーズの歌詞への使用状況や曲調、キー、テンポなどについて意見の取りまとめを行った。市教委にこのほど、校歌の楽譜などが納品された。
歌詞は別掲の通り。今月28日(火)には大船渡中で、両校の1、2年生を対象に歌唱指導が行われる。
すでに制服・運動着のデザインも選定。制服は紺色のブレザー、運動着は上下の色が異なるタイプとなる。
統合後の通学支援に関しては、末崎地区在住の生徒を対象に実施。烏崎、大田、碁石の3ルートで、登校時1便、下校時は部活動の有無に対応した2便を予定している。市教委では同日、大船渡中近隣地域への説明会を開催する。
閉校式は大船渡中が3月22日(土)午前10時、末崎中は同23日(日)同10時に開催。開校式は4月4日(金)同10時に予定している。