朗希 世界に羽ばたけ 挑戦へ古里からエール 気仙両市役所は懸垂幕掲げる

▲ 大船渡市役所に掲示された懸垂幕

 米大リーグのロサンゼルス・ドジャース入団が決まった佐々木朗希投手(23)=陸前高田市出身、大船渡高出。高田小、猪川小、大船渡一中、大船渡高と進み、ドラフト1位で入団した千葉ロッテマリーンズを経て、自らの夢であるメジャーに挑戦する〝気仙の星〟へ、18日の契約合意発表以降、古里からは続々とエールが送られ、大船渡、陸前高田両市役所には応援幕も掲げられた。

 

 大船渡市と大船渡アスリート応援団は19日、佐々木投手を応援する懸垂幕を市役所に掲示し、さらなる飛躍に期待を込めた。
 市役所庁舎の正面入り口付近の壁に取り付けた金具に、高さ6・3㍍、幅0・9㍍の懸垂幕を設置。業者が高所作業車で慎重に作業し、ドジャースのチームカラーを連想させるすっきりとした青空の下で、挑戦を後押しするメッセージがお目見えした。
 佐々木投手に関する懸垂幕設置は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として優勝に貢献した一昨年3月以来。渕上清市長は「市民に多くの希望をもたらすとともに、子どもたちには挑戦への勇気を与えてもらっている。千葉ロッテや、所属する選手の古里である自治体とのつながりが生まれた。世界最高峰の舞台で、困難に屈することなくさらなる活躍をするよう、市民とともに応援したい」と話す。

陸前高田市役所に掲げられた横断幕

 陸前高田市の「佐々木朗希選手を応援する会」(伊東孝会長)は18日、市役所外壁にメジャーでの活躍を応援する横断幕を掲げた。
 縦2・4㍍、横19㍍。「気仙一体となって応援ムードを醸成していこう」と、横断幕に書かれた「メジャー挑戦!世界に羽ばたけ」との文言は、大船渡市役所に掲示された懸垂幕とそろえた。
 応援する会は市民有志で結成し、会員数は市内外の約1300人。来年度から市スポーツ交流推進室に事務局を置く方針で、組織体制の強化を検討していく。大船渡市の団体などとも連携し、活動を展開していくこととしている。
 同会の事務局は「メジャー入りが決まりほっとすると同時に、しっかりと応援していこうという決意も新たにした。陸前高田で生まれ、大船渡で育った希望の星である佐々木投手を気仙全体で応援していきたい」としている。