盛珠算クラブの本間さんが珠算最高位の十段に合格 努力の結果で恩返し誓う

▲ 珠算で最高位の十段に合格した本間さん

 大船渡市の盛珠算クラブに所属する立命館大学4年生の本間聖康さん(22)=京都府在住=が、日本珠算連盟主催の第142回珠算段位認定試験で最高位の十段に合格した。小学生の頃に同クラブに入塾し、地道に勉強を続けてきた長年の努力を結実させた本間さんは、来月にも暗算十段を目指して試験に臨む予定で「社会人になる前に珠算、暗算両方で十段を取りたい」とさらなる意欲を見せている。(菅野弘大)

 

 盛岡市で生まれた本間さんは、親の仕事の関係で幼少期に大船渡市に移住。盛小学校1年生の時に同クラブに入り、5年生までの約5年間、計算の練習に励んだ。6年生で矢巾町に移ったが、同クラブからの紹介でそろばん塾「888(やはば)クラブ」に入塾すると、矢巾東小、矢巾北中、不来方高と7年間通い続けた。高校卒業後は、珠算競技の強豪・立命館大に進学。この間、競技会にも出場し、読上暗算競技で何度も日本一に輝くなど、数多くの実績を残している。
 本間さんが段位認定試験を初めて受験したのは、小学5年生だった平成25年10月。学校生活のかたわら、こつこつと勉強、練習を重ねてきた。
 第142回試験は昨年10月下旬に京都市の会場で開かれ、本間さんは珠算、暗算の両方を受験。「十段への挑戦は6回目くらい」とこれまで合格できなかった反省点を生かして臨み「うれしいよりも、やっと合格できてほっとした」と声を弾ませた。
 珠算十段の試験は、掛け算と割り算を各60問、見取り算を30問、いずれも10分の制限時間内に解く。合格するためには、数問のミスしか許されない狭き門だが、本間さんは、鍛えた暗算力を武器に、問題全てを暗算で解答。割り算と見取り算を満点、掛け算も1問のミスにとどめ、最高位をつかんだ。「掛け、割り、見取りの順で問題を解き、掛け算が第1種目でありながら最難関だった。そこをどうクリアするかに意識を置いて練習してきた」と語り、成長に手応えを示した。
 日頃の練習から模擬問題を何回も繰り返し解いてきた中で、「その日の1回目に解いた問題の成績が、一番点数が高くなっていることに気づいた」と自身の傾向を把握。これを信じ、試験本番は会場に着いても問題を解くことはせず一発勝負で挑み、結果を出してみせた。「勇気がいる判断だったが、結果につながって良かった」と振り返る。
 大船渡を離れてからも、盛珠算クラブとのつながりは続いており、現在も毎晩電話での読上暗算練習を継続。来月には暗算十段の試験を受ける予定で、「大学生のうちに十段をそろえたい」と意気込む。
 「自分の至らなさもあって、なかなか結果が出せなかったが、練習に付き合ってくれる方々の支えがあって合格できた。ここまで頑張ってこられて良かった」と感謝を示した本間さん。「これからも競技会などに出場して結果を出すことで、恩返しにつなげていければ」と話している。